そんな訳で今回は神様周りの話をします
三界夢幻奇譚の中では久慈(人外)の一種で、仏様などもここに含まれます。他の久慈より長生きで、強い力を持っています。もともとは人間と死者の面倒を見ていましたが、久慈が現世にいられなくなった為に組織化が進みました(それまでは神の間だけだったのですが、その部下にまで及ぶようになりました)。
神には2パターンあります。先天性か、後天性か。先天性とは神として生まれた者で、後天性とは後々神格を獲得した者です。人間だったけど祀られるようになった、みたいなパターンは後天性です。また神格もランクがあり、高ければ高いほど力も強く長生きします。神の御使い、化身なども神格を持っています。
神の御使いとは神様のお手伝いをする者です。神様の力が強ければ強いほど御使いも多く、拠点である神社の規模も大きくなります。
化身は神仏の別側面のようなもの。先天性がほとんどですが、たまに後天的に神格を獲得させ化身にすることもあります。
捕捉:世界観
「悲劇の誕生」にかなり影響されています。
悲劇の誕生では、「ギリシア人は生存の恐怖と驚愕の数々を知り、また感じていた。彼らは、おおよそ生きてゆくことができるためには、こうした恐ろしいものの前に、オリュンポス神族というかがやかしい夢の所産をすえなければいけなかったのである。」とあります(岩波文庫より引用)。
生きていくうえで太刀打ちできない恐怖と驚きを「神のせい」にしていた、というわけです。
つまり人間が受け入れがたい現実を受け入れるためのワンクッションが久慈なのです。