バービー、ライアン・ゴズリングが良すぎる
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ケン、なにやってんだケン!
アレンに幸あれ……
リアルワールドで家父長制を知って闇落ちするライアン・ゴズリング、家父長制をバービーランドに広めるライアン・ゴズリング、男社会のヒエラルキー競争が勃発し最終的に何故か踊るライアン・ゴズリング、十分にケン(Kenough)になるライアン・ゴズリング……
バービーランドにもたらされる戯画的な「家父長制への勝利」には背を向けて、生きづらいことばかりのはずのリアルワールドを選ぶ、というのがちょっと優等生っぽい感じに思えてしまうのが玉に瑕のような気がする。違和感のある話運びではないんだけど(「死について考えてしまうバービー」という出だしからしてそういう落とし所にしかならないのは確かだし)。でもそういう優等生感があるから本国で爆発的にヒットしているんだろうな、とも思う。日本では(バーベンハイマーの件も手伝ってか)あまり大きくヒットしていなさそうなのは残念かもね。
「見たところで男が嫌な思いをする映画でもない(タマヒュン的なところがない)」というのは毒気がなさすぎるとも言えるのかもしれないけれど、逆にそういう意味で男性がどんどん見たほうがいい気がする。みんなでライアン・ゴズリングを抱きしめよう。
うろ覚えだけど、「男はうんちくを語らせておけ」作戦のくだりでたしか「スティーヴン・マルクマスは……」とか言っててインディロックおじさんも刺しに来ているのがよかった。
ウィル・フェレルのCEOの結局お前はいいやつなのかなんなのかわからないチャーミングさもよかった。ケンも含めて「男の駄目さ」をこうチャーミングに戯画化されると果たしてこれでいいのかという気にもなるのだが、それはそれとして……。
正直、見るのが一番しんどいシーンはバービーがリアルワールドに来て「メールゲイズ」にさらされる場面なんだけど、そこから対照的にケンがいきいきしだすので笑ってしまう。笑ってる場合ではないのだが。「家父長制にめざめるケン」の毒気ある愉快さをいきいきと演じるライアン・ゴズリングがやっぱり良かった
ああいう生々しい嫌さがもっと続くのかと思ったんだよな。正直。
@imdkm リアリティの水準が何度か変わるのがいいと思う。バービーランドが「脱するべき欺瞞」にもしてないのがうまい
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バービー
バービーランドにもたらされる戯画的な「家父長制への勝利」には背を向けて、生きづらいことばかりのはずのリアルワールドを選ぶ、というのがちょっと優等生っぽい感じに思えてしまうのが玉に瑕のような気がする。違和感のある話運びではないんだけど(「死について考えてしまうバービー」という出だしからしてそういう落とし所にしかならないのは確かだし)。でもそういう優等生感があるから本国で爆発的にヒットしているんだろうな、とも思う。日本では(バーベンハイマーの件も手伝ってか)あまり大きくヒットしていなさそうなのは残念かもね。