自らの存在の主張、その方法を間違えているということ。しかしイーロン的な者たちには、それ以外のやりかたがわからない。ゆえにそれらはすべてSOSだと捉えることが必要なのだとも思う。孤独や不安、何者にもなれないおのれへの絶望、そういったものをどうにかしたいしどうにかしてほしいが、その方法がわからない。そういう状況にある者に「お前は馬鹿だ、クズだ、害悪だ」というようなことを言ったところで改善はしない。そんなことは自分でもわかっているのだから。かれらは「自分はよい人間になることができない」と考えている。ゆえに、そのようなかれらを「変えたい」と思うのであれば、必要なのは罵倒ではなく療養になる。そして、残念ながらかれらにとって批判は罵倒にしか思えないし、「自分はよい人間になることができない」と考えている者は善意から差し出された救いの手すら拒絶することがある。