映画「下妻物語」の特攻服の意匠における旭日旗について、70年代80年代の非行少年・ストリートギャングカルチャーとしての暴走族を2000年代の少女がフィーチャーする、もはやその精神性が形骸化しているにもかかわらず変化に抗うように誇り高い「特攻服」というガワを纏おうとする姿を描くにあたり、作中並び立つ重要なモチーフであるロリータファッションと同様にその服飾文化を可能な限り忠実に描写することが作品としてのひとつの命題でもあったことを考えると、じっさい旭日旗や日章旗は外すべからざる意匠であろうな、と個人的には思う