この垢、うんと若い人なのかもしれないけど、ちゃんと勉強してからこういうことは書かないと。私は今60代前半で「高度経済成長の申し子」と呼ばれてた。「新人類」辺りの世代だけど、若い頃、小学生に「戦争が終わった時、教科書に墨塗ったの?」と言われて笑ったことある。この垢はそのくらいの無知。

私の親くらいが60年安保世代。戦争中疎開してたりした世代。戦後民主主義教育が始まって教科書を墨で塗ったのは彼ら。彼らはゲバ棒なんて振り回してない。この写真はモノクロだし、そのくらいの世代では?

ゲバ棒振り回してたのは70年安保の頃で「戦争を知らない子供たち」。いわゆる団塊の世代ですよ、戦争終わって第一次ベビーブームで生まれた人たち。社会が戦後の焼け野原から凄い勢いで物質的に豊かになっていった時期に生まれ育ってるけど、人数が多くて受験戦争も苛烈になっていった頃に育った。今は後期高齢者に差し掛かっている。

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いつも世代間対立に簡単に煽られてしまう人たち見てて不思議に思うのは、「いや、あなたの親の福祉とか切られたら、困るのあなたでしょ?」ってことなんだけど、

親がいない天涯孤独がそんなにいる訳でもないだろうし、そもそもこの手の人たちって、親の人生に対する興味や理解が無いんじゃないのかな。

よく心理面接で「あなたのお母さんはどんな人ですか」と尋ねると「フツー」としか返ってこないような人がいるんだけど(決して少なくない数。良くても「優しい」とか「明るい」とか止まりだったりする)、こういう人って、もしかすると、そんな感じの人なのかも知れない。

From:
fedibird.com/@zpitschi/1137348 [参照]

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治療者がクライエントに質問する時って、その人の生い立ちや日常生活について、少しでも知って、その様子を出来るだけリアルに頭に思い描きたいからするんですよね。

「この人が子どもの頃、お母さんとどんな関係だったんだろう?」とか、「お母さんはこの人にどんな風に接していたんだろう?」とか、「お父さんとお母さんの関係はどんな感じで、この人はそれをどんな風に体験して育ったんだろう?」とか。片親だったらだったで、「死に別れなのか生き別れなのか。それはいつの出来事か。それを今いる親はどう体験して、この人にどんな風に(意識的、無意識的に)伝えてきたんだろう。この人は親体験をどう受け止めたんだろう」とか。

出来るだけ、リアルに、生き生きと、彼(女)のこれまでの人生や今の生活の登場人物が、私の頭の中で、生き生きと動き出して喋り始めるように質問を重ねる。

だけど、いくら訊ねても「え?フツー」みたいな返事しか返ってこない人たちって一定数いて、その場合はそのこと自体が、その人が体験してきた世界を表現していると考える。

「明らかに私に何か隠してるな」って人はまた別の想像も必要だけど。

まぁ、私のようなやり方の場合(精神分析で、クライン派)、どっちにしても、知りたいのは、その人の主観的な体験世界なので(客観的現実のことはどっちみち本人に聞いただけでは分からないですからね)、それはそれで、そういう体験世界をこの人は何十年も生きて来たんだなという理解をすれば良いんですけどね。

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