考えてみれば、私は夫と割と社会や政治に対するスタンスが近かったり、仕事では政治についてはあんまり理解し合えないけど、精神分析というある意味では割と強固な世界観(少し宗教染みて外からは見えるんじゃないかと思う。実際そのような側面もある気がする)を共有しているコミュニティに緩くだけど参加しているから、精神的にかなり安定していられるところはあると思う。

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そういう割と人間や社会について真面目な話をするようなリアルな人間関係がほとんどなくて(ってことはアイデンティティが築けないことだと思うのだけど)、仕事とかでは表面的な話だけしていて、たとえ結婚とかしていても、心理的には孤立した状態で、

TVやいろんな恣意的なオススメを津波のように送りつけてくるSNSの波に飲み込まれたら、まぁ、ひとたまりもないだろうなぁというのも、分からなくもないよな。

これで、教会でもお寺でも良いから、心の拠り所になるような集団に属しているとかなら良いんだろうけど。

田舎ならそれが自民党の議員さんを中心としたコミュニティなのかも知れないな。

あと、10年くらい前から、遅まきながらTwitterを始めて、それまでノンポリだった私も、政治クラスタの端っこにいることで、情報もだいぶ得られたし、あやふやだった自分の社会に対するスタンスがだいぶ確立できたのは感謝してる。これ、私のアイデンティティにとってはとても大切なものだと思う。

人間って、究極的には、自分を何らかの形で(宗教でも地域のコミュニティでも何でも)、社会や歴史の中に位置付けることができないと、安心して安定して生きていけない生き物なんじゃないかな。その不安が、人をして陰謀論の世界に引き摺り込むような気がする。

そう考えると、今の左派にもし欠けていることがあるとしたら、そのような、世界や歴史の中に自分たちを位置付けて、そこから喜びをキックバックできるのだという(左派の人たちは無意識的にはそれを共有していると思うけど)信念や世界観みたいなものの、強調なのかもしれない。

…つまり、ご先祖様だの、真の母だのに対抗するための、ある種の魂の救済のようなものに関する「物語り」なんじゃないか。

気候変動などの危機に直面している私たちは、まさにそれを考えずには何もできない状況なのだから、今はある意味では好機とも言えるのかもしれない。

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