平面をつまんで振れば浴衣かな 佐々木紺
この句は「着物」全般にあてはまりそうなことなんだけど(とはいえ平面が立体になる着物の面白さに着目できても “つまんで振れば” なんてフレーズなかなか出てこないだろう)、「浴衣」としたことで有季の俳句になっている。それが有季とするためだけの浴衣なのかというとそうでもなくて、浴衣の質感をここに読み取るとフルフルフル…ではなくバサバサッ!という糊のきいた振り心地が感じられて涼しげ。余談ですが最近安い浴衣を買ったら布の端の表から見えないとこがロックミシンで処理されてて驚きました。それがアリなら自分でも縫える気がしてきた。
風死して鋭きものを選りぬく手 佐々木紺
かっこよすぎんか!?シャーリーズセロン様なの!?梶芽衣子様なの!?職人気質の熟練の殺し屋ですよね。もうね、殺されたい。