そのほかの8月に買った本。
『喉に棲むあるひとりの幽霊』(デーリン・ニグリオファ/吉田育未訳)は、250年前の詩人の姿を捉えようとしてもがく著者の、痛みと切迫感に満ちた破滅的とさえ感じる語りが凄かった。
奈倉有里さんの『文化の脱走兵』も素晴らしいエッセイ。『群像』の連載を読んでいたけれど改めて通して読むと、タイトルに込められた言葉に胸が詰まる。
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◆『ナイルの聖母』スコラスティック・ムカソンガ/大西愛子 訳
◆『喉に棲むあるひとりの幽霊』デーリン・ニグリオファ/吉田育未 訳
◆『スイマーズ』ジュリー・オオツカ/小竹由美子 訳
◆『万両役者の扇』蝉谷めぐ実
◆『テヘランのすてきな女』金井真紀
◆『文化の脱走兵』奈倉有里
◆『マザリング 性別を超えて〈他者〉をケアする』中村佑子