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『グレイズ・アナトミー』シーズン19、9話まで観ました。

今シーズンは、中絶の権利を最高裁が否定する判決を出したことによるリプロダクティブ・ヘルス/ライツへの影響を大きく取り上げているので、現実社会での脅威に対してドラマ内ですぐさま(S19は2022年放送)声を上げてくれることに、すごく力をもらえている。

産婦人科外科医アディソンたちの「全てを無にされたような」失望や、
「現場も知らず何の経験もない政治家が勝手に作った法律に縛られて、こんな状況で医師はどうやって患者を治せばいい!? 間違っている!!」と
はっきりと怒りの表明を描く物語があることが、この現状にあってどれだけ大事か。

『グレイズ・アナトミー』シーズン19

カリフォルニアから中絶を規制する州に大学進学が決まっている18歳の子たちが、予防的な卵管結紮を希望するケースが増え続けている現状や、

子宮外妊娠など妊婦の命に関わる重篤な症状にもかかわらず、治療拒否するクリニック(治療を違法とみなされる危険を冒したくないため)が増えて危機にさらされる多くの患者たち、

不意の流産が起こってしまった後に感染症を防ぐため受ける場合がある子宮内膜掻爬術は、中絶の処置と同じ。
そのため今後、患者へ処置を行うことをリスクと捉える医師が出てくる事態や、医師たちが十分な訓練ができないような状況となることへの憂慮。

『グレイズ・アナトミー』シーズン19

こんな状況になってしまった今こそ、産婦人科外科医アディソンが主人公のスピンオフ、『プライベート・プラクティス』のようなドラマを作ってほしいです。

今ならもっと、男女二元論には縛られずに、様々なジェンダーやセクシュアリティの人々が直面するリプロダクティブ・ヘルス/ライツについて描けるはずだし、描いてほしい。

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