短編ドキュメンタリー発表での冷遇に比べて、長編ドキュメンタリー部門で受賞した『ナワリヌイ』は、奥さんやお子さん達も登壇して、奥さんのユリアさんのスピーチで「感動的」に盛り上がっていたけれど……。
これも別の意味でマジで怖かった。
『ナワリヌイ』受賞を受けて、日本でもナワリヌイ氏を英雄視というか、リベラルな人格者として捉えている人が多いように感じて、ちょっと驚いている。
ドキュメンタリー作品『ナワリヌイ』の評価と、ナワリヌイ氏の政治信条や思想への認識は切り離して鑑賞されていると思っていた。
アカデミー賞での会場の好意的なムードは、プーチンによるウクライナ侵攻への批判を反映したものだとは思うけど、でもプレゼンターのリズ・アーメッドとクエストラヴが発表時に感極まってるのを見て、みんな普通によく知らないのでは……!?と思って怖い。