私のことを「トロちゃんぽい」とからかっていた叔父は、同時に「よしお君はおりこうさんだから」と、なにやら含みのあるコメントを、中学くらいから折に触れするようになり、これが「嫌味」だと気が付いたのは高校に入ってからである。
ちなみに「正統派」共産主義者からすると、新左翼諸派は全て「トロちゃん」なのである。
この叔父は、娘(いとこ)に「誰と結婚してもいいが、オウムとトロちゃんだけはだめ」と娘(いとこ)にとっては意味不明な申し渡しをしていた。このイトコは、結局IT起業家という「怪しい」職業のユダヤ系カナダ人と結婚して北米に渡ったけれども。
叔父は68年の際、とある国立大学で自治会委員長をしていて、新左翼諸派のみなさんから、標的になり、しばしば「暴力」を振るわれていたので、個人的には「憎しみ」を持つのは致し方ない。
しかし甥のことを「トロちゃん」と呼ぶのはどうかとは思っていた。
ちなみにフランスを中心としてトロツキーが設立した第四インター、欧州・ラテンアメリカではそれなりに影響力があったがー有名人ではドイッチャーやK.ローチ、シュルレアリスト達などー日本では影が薄い。
ところで、「管理教育」というのは母ではなく、学校のこと。神戸はその頃愛知と並んで異常な管理教育で有名だった。