BT
米国の公共放送NPRの投稿記事の写真、
映画「ノーマ・レイ」の主人公が「union」って走り書きをしたやつを持って工場で立つ有名な場面。

このリンク記事、放送された番組がテキスト化されたものですが、労組映画のミニ歴史みたいなやつで、めちゃめちゃおもしろかったです。

ノーマ・レイの話のあとは、
労働組合が「非アメリカ的」として攻撃される話。
例として、ディズニーを挙げ、
「アリスのたまご工場」(1925)

「鶏たちは、アリスちゃんが経営する工場で楽しく働いていた。そこにモスクワから労組の赤い鶏がやってきて皆を扇動、ストライキが起きる」

という筋のアニメ動画を紹介。

そして、ディズニーが20年後に下院の非米活動委員会(ハリウッドの赤狩りをやったところ)で
「映画業界はコミュニストに乗っ取られている」
という趣旨の演説をしたことも書かれています。

こういう報道ができるのは、公共放送の強みですね。

日本だと、ウォルト・ディズニー個人が反共だったというのはあまりいわれない気がします。

「反共」の「与党」の側が無徴性(普通さ)を獲得していて、
逆にそれを指摘する側が有徴、「政治的」だと言われてしまう社会だからでしょうか。

フォロー

 W.ディズニー、何と言っても1940年からFBIのスパイとして業界で活動し、ハリウッドの「赤狩り」に多いに協力します。

 同時期俳優ギルド会長であったR.レーガンもコードネーム10としてFBIに協力、共和党右派の政治家としてのキャリアを始めます。

 そしてR.ニクソンもFBIのE.フーバーと組んで「赤狩り」で地歩を築き、アイゼンハワー政権2期目の副大統領を務める。

 しかし、1960年にJ.F.ケネディによもやの敗北。しかしフーバーはFDRの妻がバイセクシュアルであったことなど歴代大統領の「秘密」を握り続け、死ぬまでFBI長官であり続けました。

 要するに映画では「麻薬捜査」などで美化されているが、FBIとは元来、州を跨いだ治安警察。

 60年代には公民権運動やブラックパンサーを非合法的な方法で内偵・攪乱・最後は軍事的に弾圧。

 それにしても米国の黒人たちは郡警察・州警察に加えて自分たちを潜在的に「犯罪者」と見做すFBIとも常に対峙しないといけない状況に追い込まれているのです。

  [参照]

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