「山下達郎と佐藤嘉幸」そして「ジャニーズとガラパゴス」
私自身は大学生の時は、全国を放浪しており、浅田彰には会ったが、その際京大生はおらず、「ガラパゴス」という京大生のサークルがあることも知らなかった。
浅田の「取り巻き」の学生を「ガラパゴス」と呼ぶことを知ってのは2000年くらいか。
その後、ガラパゴス内部に内紛が会ったようで、その内の一人に中の様子を聞いたことがある。
そういうわけだから、これは仄聞である。
しかし、佐藤嘉幸筑波大学教授は「ガラパゴス」の中心メンバーの一人だったわけだから、直接「ジャニーズ」的な構造を知っていた筈であり、いわば現在「山下達郎」的な立場にいる、と言えるだろう。
他にも東大や明治学院大学に旧メンバーはおり、マスコミにも入り込んでいるが、ここは最年長(私が知っている)佐藤嘉幸くんが、知っていることを「語る」べきではないのか?
「公然の秘密」としての京大「ガラパゴス」問題
事件化する前には、私は「ジャニー喜田川」と「山下達郎」の名前を聞いたことがなかったと周囲の知人に話したら、「それは芸能界にちょっと疎い」ではなく、「浮世離れ」と言う、と指摘された。
それはともかくとして、私も哲学・思想研究者の端くれ、また若い時には「道場破り」のために全国を放浪した者として、思想業界の内部は多少なりとも知っている。
であるから、「ガラパゴス」=「ジャニーズ」問題は仄聞とは言え、これは複数のソースからのものであり、業界の「公然の秘密」とも言える。
実際、当時の『噂の真相』という雑誌には、そのことをほぼ明示する記事が出たこともあった。ただ、それは「当時の常識」の基準ではスキャンダルにならなかっただけ。
であるから、佐藤嘉幸筑波大学教授、週刊誌スクープになる前に、東大駒場や明治学院の教授といった「ガラパゴス」の後輩のためにも、自らの「証言」として語った方がいいのではないか?
これは当然東浩紀顕彰シンポジウムの前の方がいいだろう。でないと、関係者は混乱して対応に困ることになる。