「フランス暴動の背景」
フランスでも1980年代以降の新自由主義的再編の中で、格差と貧困は拡大し、そのしわ寄せは「弱い集団」により強く押し付けられてきました。
例えば、仏で生まれ育ち、学校では「共和国の市民」として「自由と平等」を教えられ、内面化した挙句、卒業後はまともな職につけないマグレブ系(アルジェリア、チュニジア、もロッコ)の2世・3世の人たちです。
この問題はすでに2000年代初頭には大きな「政治問題」になっていました。
これに対し、「移民」のせいで「フランス人」が苦しめられている、と主張して勢力を伸ばしたのがルペンのFNです。ルペンはアルジェリア戦争の際、捕虜の拷問も担当していた筋金入りの男です。
そしてこのFNに日本の「外国人排除」のノウハウを提供、連携したのが、かの笹川(日本)財団、です。おわかりですか、Z組織の教務部長、東浩紀さん?
サルコジ、マクロンなどは「FN的極右」とは違う、「中道保守」とアピールして、「止む無し」とする有権者の投票によって当選してきた。
しかしここに来て、年金改悪で中間層の支持も失い、マグレヴ系2世・3世・4世の凄まじい「怒り」を惹起したマクロン、この危機を切り抜けられるのか?
何と言っても仏は腐っても「革命の祖国」です。