なおGerstleは、新自由主義秩序は終わったが、その後に何が来るのかはわからない、と言っている。ヨーロッパや日本でマルクスが再読されているのもその流れと考えてよい。
日本では(世界的には既に終わった)新自由主義を褒め称える学会ができたらしいが、下記の記事が時代の無意識をよく表している。
若返りなるか規制改革派 新学会で語った無念と継承
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA14E2L0U3A210C2000000/
「会合には歴代の改革派が勢ぞろいし、現政権の改革姿勢について次々に不満を表明した。記者の目には、会場では若手・中堅よりもシニアの「改革派著名人」やジャーナリストの姿が目立つようにうつった」
「宮内氏の憂いに対し「いや寂しくない! こんな面白い時代はない。やることはいっぱいある」と突っ込んで会場の笑いをとったのはジャーナリストの田原総一朗氏」
田原総一朗氏は昭和9年(1934年)生まれ、88歳。
新自由主義秩序も約100年続き、トランプの出現とグローバル化の終わりと共に、終焉を迎えた。
竹中平蔵から大竹文雄・小林慶一郎を経て成田悠輔まで
引用の新学会、その名を「制度・規制改革学会」と言う。
発起人、竹中平蔵、大竹文雄、小林慶一郎(両名二人自称「英知」対策チーム)、八田達夫、八代尚宏(「新自由主義の復権」)、それに森喜朗の「手下」、角川社長、何故か「近大教授」(たぶん世耕関係)の肩書の「ザ・ネトウヨ」の夏野剛、そして「高齢者集団自決」提言の成田悠輔など、ほとんど全員「文化マフィア」(サントリー・笹川関係者)。
先月の記念シンポジウムでは「新自由主義が格差を拡大した」という主張は「虚像」だとし、「特定の弱者ではなく、個人の権利を守る制度」へと打ち上げている。
これ、「一般市民ではなく、俺たちが税金にたかる制度へ」と翻訳が必要。それにしても去年の『アステイオン』に日経新聞論説委員長が「高齢者は「弱者」なのか?」という記事を書いている。
そして、この新学会を日経が報道。
つまり成田悠輔は「彼ら」の「常識」を鉄砲玉として発信した。
(ちなみに『アステイオン』の特集名「経済学の常識・世間の常識」)。
それにしても成田、まだTVにレギュラーとして出ているとのことだが、これも「常識」からすると「信じがたい」。
二つの「常識」の衝突、避けられそうもない。
QT: https://mastodon.scot/@atonton/110007382966873528 [参照]