「キッチュで殺せ──ナチス・映画・小市民」
http://www.shinwasha.com/144-6.html
積んでた奴。『関心領域』の公開で名前を良く見かけるルドルフ・ヘスを、ビーダーマイヤー(小市民)であるからこそである。と切って捨てる速さとコンパクトな記述に関心したまま本を腹に乗せてぐうぐう寝ていた。
デザイン史・美術史のかんたんな読み物だけでは、世紀末の様式を生んだ運動の土台は読み物の記述の範囲外なので他所に出かけないとユーゲント・シュティールとゲオルゲ・サークルの関連などには出会えないのだった。なんか色々遠いのね向こうに行けるのかしら?
起き上がれず昼になってたわ…。ということで?メロドラマのエッセンスとコラージュと画面に現れて消えてゆく身近でささいな物の通常は隠された質感と音響が非常に官能的なlewis klahrのアニメーション映画を見てここにも貼ります。
https://www.youtube.com/watch?si=v1yFCLoo8tuY-SI5&v=BthS4gwQwzM&feature=youtu.be
「ニナ・メンケスの世界」5/10から。うれしい
https://ninamenkesfilmfes.jp/
何年経っても東大駒場キャンパスに正門から入るという発想がなかった。坂下門は駒場東大前駅ホームで私に向かって鎌を振り上げるカマキリをハンカチで包んで走って投げ込む所です
『関心領域 The Zone of Interest』目立ってポスト・ホロコーストの映画かなと捉えて、初報の段階でジャンルへの警戒感と期待が混ざって題材のセンセーショナルと製作A24の今感を人と共有する気がなかったのですけど。監督のオスカースピーチへ『サウルの息子』ネメシュ・ラースローの短いコメント、業界人の公開書簡で露わになっている「ユダヤ人の脆弱性への危機感」には、ランズマンのパレスチナへの姿勢を知っててもなお、いつまでも慣れないな
人体の破壊へのあいまいな言及
西洋美術館の内覧会の抗議アクションに対する意見のうち、①ダイインのようなアクションはかえって死のリアリティから遠ざかってしまう。②(これは沢山ある)全てがアートの中に回収され消費されるゆえに行為の価値は下がる。少し前に提起されていた、③ガザから発信される暴力が行使された人体の凄惨な画像の拡散の是非。①②③を合わせて10年ほど前の「なぜ今日では破壊された人体の画像を見ることは重要なのですか?」テキストを機械翻訳で楽してぼんやり読む過去へのずり下がりを起こしています。
何年かぶりにテキストと共に実践された作品をそろそろとのぞき見て、当然めちゃくちゃ怯むのでうわっとかぐわっとかなりつつ、この作品化された一連の凄惨な画像は、フェティッシュでもなくエログロなどのサブカルチャーの装いもなくまたそこに写っているものの聖性もないのでとても「見やすい」です…
他の場所に行く気があまりありません