なんというか、意図せずかはとにもかくにも、当国においては COVID-19 はインフルエンザ化しているな。凶悪な感染症に対してどう社会が関心を失っていくか、という過程に興味がある。まずそもそもストレスによる自殺、酒やタバコ、生活習慣による癌、自動車事故、そして日常化した感染症の方が人を殺すが、新興感染症がどういうふうに社会的にどうでもよくなるのか、というのは気になる。東日本大震災の放射線障害と近い。
駆け出しの頃の研修で、社内研修の講師やその研修内容が馬鹿げたものだと、ある同期と私は見抜いていた。その同期は抜群に優秀で、研修の講師が自明なことをぐちゃぐちゃ言うことに辟易していた。彼と私は同じグループでグループ・ワークに勤しんだが、私は開口一番、この研修は本当にどうしようもないので、研修で高得点を取ることを目標とするのではなく、研修の目的は無視し、このグループで、講師はまるで理解できないだろうけれども、建設的なアウトプットを作ることを目標としよう、と提案した。爾来、彼とは付き合いが続いている。あの頃はよかったな。ある種の新規事業開発の研修だったが、計算モデルを作り、 Pro Forma を作って、我々以外誰も理解できなかったが、いい経験だった。
おそろしく優秀な人たちばかりと働いてきたが、最近は良くも悪くも「ふつう」の人たちを何とかしなければならなくて、むつかしい。
計算機科学者あがりの企業経営者.何でも屋.田舎芝居の座頭.市況が悪くて困っています.