ダンジョン飯について書いておきたいんだが。 toot 向きではないが。まずプロップの物語分析に完全に乗っかっているんだよな。
http://www-h.yamagata-u.ac.jp/~aizawa/miscel/asano-propp.pdf
ダンジョン飯は4段階あって、それぞれ敵がいる。第1段階ではそもそも飯をどう食うか、という話で基礎となる。第2段階では炎竜を倒す必要がある。第3段階ではシスルの撃退、第4段階では翼獅子の撃退となる。それぞれで入れ子のように作ってある。九井諒子は初の長編ということもあって編集者とともにかなり精密に作ったんじゃないかなあ。嫌な言い方だがどこで打ち切っても物語としては成立するようにできている。
最初に魔物を食っている話 (第1段階) が炎竜を撃退し (第2段階) その後のファリンとの戦闘で第2段階から第3段階に移行する際にみんななんだこれ、となったのはこの段階で打ち切れる構造になっているからで、そこはすごいな、と素直に思う。