あたしか さんがブースト

[BBプラザ美術館](https://bbpmuseum.jp/)が今年開館15周年ということで、 

「明日への出発」展というコレクション展を開催しています。現在開催中なのは前期「関西の作家たちの交差点」。関西で活躍した近現代美術家たちのコレクションが出展されていました。

もともと神戸の鉄鋼会社シマブンコーポレーションによる泰西名画コレクション──8月から始まる後期展「フランスの作家たちの物語」で紹介されるようです──を紹介するための美術館としてオープンしたこのBBプラザ美術館ですが、伊丹市立美術館の館長を務めていた坂上義太郎氏を館長に迎えてからは、その当初の目的を光の速さで脇に置いて、(再)評価が超早急になされるべき関西の近現代美術家たちの展覧会を連発して、好事家たちの注目を地味ながらも集めてきたもの。当方も様々な企画展で上前智祐や泉茂、長谷川三郎、辰野登恵子、榎忠氏、植松奎二氏らの作品に接して勉強させてもらいました。

で、今回は絵画を中心としつつ版画や立体・陶芸も出展されており、小規模ながらもピリっと効いたラインナップとなっていました。佐伯祐三や小磯良平、梅原龍三郎といったTHE 西洋画もさることながら、やはり──このBBプラザ美術館が再評価の先鞭をつけたと言ってもあながち揚言ではない──泉茂の版画やタブローに目が向くことしきり。特に制作年不詳の絵画には、ぇまだこんな良き作品を隠し持ってたん!? と驚くばかり。作風的には(大阪芸大の教授だった頃の)プライマリーな形態をエアブラシで描くといった趣なのですが、版画的な要素もあわせ持っており、小品ながら唸らされるものとなっています。

あと、吉田利次(1916〜98)の版画作品に接することができたのも、ポイント高。泉や池田満寿夫らとともに、瑛九(1911〜60)が結成したデモクラート美術協会のメンバーとして活動し、同会解散後九州に渡って三池炭鉱闘争の記録画を描くなど、デモクラートのデモクラシー的側面を最もベタに追求していった吉田の作品に現在において接することは十分に意義深いし、再評価が超早急に求められる画家の一人であることは疑いないでしょう。かように未来へのヒントも散りばめられていることにも要注目。前期は7月15日まで。後期は2024.8.27〜10.6

展覧会めぐり、本日は神戸。兵庫県立美術館→BBプラザ美術館と見て回りました

和田彩花、確か元48だったか46だったかだから、マネの絵といってもマネージャーが描いた絵を自垢で晒しプレイ(プレイ?)してるんか〜と思ってたら、本当にエドゥアール・マネのだった :ablobcatgooglymlem: :uwa: [参照]

オカン「(韓国)KBSのヒューマン系ドキュメンタリー、最近は子だくさんの家ばっかり取り上げとってなぁ……」
俺「あっ(察し) :blobcatthink:

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プレスリリース:Study:大阪関西国際芸術祭、日韓国交正常化60周年を記念して日韓合同のアート&クリエイティブ・フェア「Study × PLAS : Asia Arts Fair」を2025年7月に大阪で開催(PR TIMES) | 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20240702/pr2/00m/020/086000c

2025.7.21〜23、大阪府立国際会議場。一昨年から大阪市内各所でいろいろ仕掛けていた
Study: 大阪関西国際芸術祭ですが、それらを受けて来年迎える本番は4月〜10月に天保山一帯で開催されるらしい。で、その期間中に、韓国最大級のアートフェアPLASとNFTアート専門業者NOX Galleryとの共同開催でのアートフェアが予定されているそうで。何かと好調らしいことが漏れ伝わってくることがある韓国の現代アートマーケットですが、そのプラットフォームの一端が直輸入されてくるのは、あの運営会社の割には悪くないチョイスではあるなぁと思うところ。NFT云々をはじめとするほかのサブ企画については以前同様あんまり期待できませんが​:blobcatgiggle:​ まぁ今後の発表待ちですね

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「村上隆 もののけ 京都」(京都市京セラ美術館)特別鑑賞会レポート https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/29075

6月8日夜に館内を貸し切って美術手帖プレミアム会員限定の特別鑑賞会が行われた
とのことですが、我々(我々?)が読みたいのは、某月某日に売り芸京都芸術大学の学生限定で行なわれたという、浅田彰氏がナビゲーターを務めたという特別鑑賞会のレポートでして​:ablobcatgooglymlem:

仄聞するところでは、浅田氏がノリノリでこき下ろしてたそうですが​:yabaidesuwa:

:sticker_dangerous_items: 

都知事選、蓮舫候補の支持者たちがなぜか大阪市東淀川区のたこ焼き屋に脅迫電話をかけまくっていると聞いて、こんなん↓なっとる :ablobcatgooglymlem: :uwa:

今年上半期に見に行った展覧会の数は180でした
・「シュルレアリスムと日本」展|2023.12.16〜2024.2.4|京都文化博物館

・「没後30年 木下佳通代」展|2024.5.25〜8.18|大阪中之島美術館

・「水俣病を伝える」展|2024.3.14〜6.18|国立民族学博物館

・「群衆|不在 アンリ・カルティエ=ブレッソン──揺れ動く世界へのまなざし」展|2024.5.30〜6.13|大阪芸術大学博物館

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この「70年代再考」展では、 

というか展覧会に際して刊行された坂上女史の著作『70年代再考』では、木村秀樹氏が大きな位置を占めていることに注目する必要があるでしょう。実際、今回のトークイベントでも、本日開催の「現代美術における写真」(パネリスト:木村秀樹氏、木村浩氏、石原友明氏)でもパネリストに名を連ねており、つまり木村氏だけが二日間連続して登壇しているわけでして、そのことからも坂上女史のキュレーションにおける木村氏の、もしくは木村氏が長年制作し続けていた版画というジャンルの重要性があからさまになっているわけですが、さておき昨夜のトークにおける木村氏は、市芸に入った途端に自身を襲ったアイデンティティクライシスを「68年革命」前後の日本の近現代美術全体のそれとパラレルに語るという態度に終始していました。木村氏いわく在学中は学生運動が急速に終息していったのを横目に見ながらコラージュばかり作っていたそうですが、それは前時代の日本近現代美術における「反芸術」ムーブメントとその主導者(針生一郎、中原佑介、東野芳明という、いわゆる御三家)への失望──千円札裁判で彼らが揃って「芸術」をタテに被告の赤瀬川原平に対する無罪を訴えたことが決め手となったという──と、もの派によって顕著となった制作における〈物質〉と〈概念〉の乖離/解離への抵抗として語られることになる、といった具合に。で、そんな状態から版画教室で吉原英雄(1931〜2007)と井田照一(1941〜2006)に師事するようになり、1974年《えんぴつ》で第9回東京国際版画ビエンナーレで受賞、以後は版画家として地歩を築いていく。

──木村氏の70年代は以上のような具合に推移していくのですが、かような推移を版画と結びつけて語っていたところに、氏の特異性があると言えるかもしれません。「
版画は(その時代)芸術でも反芸術でもなかった」とは井田照一の言ですが、かような「芸術でも反芸術でもなかった」ものの両義性に70年第美術の可能性を見出すという木村氏の態度は、70年代を単純に「つくらないこと」の時代とみなす従前の史観に対する一定の修正を促すものとしてあると言えるでしょう。一方、中島氏の場合は市芸卒業後いったん美術から離れ、造園業者で働くという経験を経て再び絵画に帰っていくわけですが、かような遍歴を経ることで絵画を「思考と身体(性)とを一致させる行為」とみなし、必然的に時間がかかる行為であるとすることで、やはりここでも「つくらないこと」の時代という70年代観に修正を迫っていることに注目する必要があるでしょう。やはり作品は「つくられていた」のである。

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