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何かと話題の『逃げ上手の若君』、第1話・第2話とまとめて見ました。『魔人探偵脳噛ネウロ』『暗殺教室』とジャンプにおいてヒット作を連発してきた松井優征氏の原作マンガは当方も既読なので、ぁこの部分(特に主人公な“北条時行”の男の娘具合 :ablobcatgooglymlem: )を強調するんか〜とか思いながら見てました──って我ながらイヤな視聴者目線だw 史実では時行は1352年に室町幕府方に捕まって斬首されてしまいますが、おそらく1クールなアニメでは当然そこまでは描かれますまいょ :blobcatthink:

あたしか さんがブースト

このYoshimi Artsに限らず、 

各ギャラリーがマネタイズ度外視で巨大作品を展示しまくって見栄と意地の殴り合いを見せていたわけで、これ長く続けてほしいですね。個人的には(建物の構造上ワンフロア貸切状態にしかできない)4Fを成層圏に見立ててトラス構造のオブジェを並べてみせたART COURT Gallery/西野康造氏の横綱相撲っぷりに瞠目。実力ある作家じゃなければバカ負けしてしまう空間をよくここまで統御してみせたものです。ほかにもスーパーロボットの頭部+ロケットパンチ+美人画という謎の取り合わせで作者を紹介しきったGALLERY KOGURE/石黒賢一郎氏、戦時下の文楽についてリサーチして描いた巨大絵画を出展したTEZUKAYAMA GALLERY/後藤靖香女史、書と絵画と版画のいずれにもケンカ売ってる感満点のbiscuit gallery/大澤巴瑠女史あたりが強く印象に残りました。

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あたしか さんがブースト

ART OSAKA 2024 Expanded、各ギャラリーとも「Galleries」セクションのスペース的に展示不可能な大作がここぞとばかりに投入されてましたが、中でも白眉だったのはYoshimi Artsによる西山美なコ《♡あこがれのシンデレラステージ♡》の再展示。1996年に制作され、翌年の西宮市立大谷記念美術館での個展で初めて展示されたこの作品、その後ゼロ年代初頭に北海道立近代美術館でも展示され、今回はそれ以来20年ぶりとなるそうです。当方は今回初めて接しましたが、スケール感が(事前に出回ってた)画像と全然違ってて、ぇこれこんな大きかったん!?!? と呆然しきり。

西山女史といいますと、少女マンガや宝塚歌劇、女性アイドルとその周りのカルチュアなどにまま見られる諸意匠や、果てはピンクチラシに至るまでを縦横無尽に渉猟して、女性性や少女性をポップでキッチュに、かつかなりの露悪趣味をともないながら表現するオブジェやインスタレーション作品を1990年代からずっと作り続けていることで知られていますが、この《♡あこがれのシンデレラステージ♡》はその中でも最大級のものであり、西山女史の作品の魅力が最も先鋭的に表現されている作品であると言えるでしょう。一見して即解できるように、いにしえのアイドルのステージをよりキッチュにシミュレーションした趣があるこの作品ですが、しかしそこに立つべきアイドル(?)はいないし、全体がダンボールで作られていることもあって、ステージそのものというより、ステージがもともとハリボテであることが強調されていると言った方がより適切である。

西山女史の作品を特徴づけているのは、女性性を身体やアイデンティティといった自己に内在的なものではなく、自己に外在的な意匠の問題として受け取り、表現しているところにありますが──バラの花やティアラ、ラメ、エフェクト、少女マンガ特有の漫符、などが様々な作品において繰り返し擦られることになるだろう──、過剰に装飾的であることによって、逆に空疎さが際立つという逆説が彼女の作品には広く存在し、しかもそれが他ならぬ女性性・femininityに対して最もヴィヴィッドに立ち現われていることに注目しなければならないでしょう。そういうところに、西山女史の、単純なフェミニズムに収まらない射程が存在する。そのような作品に今接することの意義は、きわめて大きいと言わなければなりません。
あと、1996〜97年という「アイドル冬の時代」に制作-初出展された作品を、アイドルが地上/地下問わずアホほど存在している現在において見ることも、アイドル周りのカルチャーの歴史と現在について考える上でも、示唆的でしょう

しかしそれにしても、今回の会場は広さも天井の高さも十分あることで、大型作品なのに窮屈感なく接することができたのが、個人的にはとても良かったです。さらに会場内に元から備えつけられていたミラーボールによって、「ステージ」の側面がより強烈に前面化していたわけで
(なんで造船所跡にミラーボールが備えつけられていたのかは謎ですが)、初展示から30年近く経って、ようやく理想的な空間と環境のもとでこの作品を展示することができたのではないでしょうか。眼福 [参照]

あたしか  
「ART OSAKA 2024」が開幕。「Expanded」セクションがもたらす効果とは? https://bijutsutecho.com/magazine/news/market/29272 老舗アートフェアなART OSAKAが新機軸として一昨年から始めた「Expanded」セクションに...

「ART OSAKA 2024」が開幕。「Expanded」セクションがもたらす効果とは? bijutsutecho.com/magazine/news

老舗アートフェアなART OSAKAが新機軸として一昨年から始めた「Expanded」セクションについての記事。当方は昨日見てきましたが、各ギャラリーとも平面/立体関係なしに超大作をバカスカ投入することで意地と見栄をかけた殴り合いとなっており、見ている側としては大満足。ですので、中之島公会堂で本日まで開催の「Galleries」はスルーしました(そういう鑑賞者&コレクター、今年はなかなか多かったようです)。知り合いのギャラリストがExpandedにのみ出展しており、少し歓談しましたが、これギャラリストやアーティストにとってのメンタルヘルス的にも良企画だと思いますよと言ってて、それはかなりホンネに近いかもしれません。明日まで

展覧会めぐり、後場はthe three konohanaを見て回りました

展覧会めぐり、本日も大阪。前場はART OSAKA 2024 EXPANDED(旧名村造船所、kagoo)を見て回りました

あたしか さんがブースト

Oギャラリーeyesで開催中の林真衣展。 

(昭和30〜40年代の典型的な住宅にけっこう見られた)型板ガラスを通して見た向こう側&写りこんだこちら側の光を一枚のタブローの上に同時に描きこんだ油絵をここ数年描き続けている林真衣(1984〜)女史、平面上に油絵具で型板ガラスのテクスチュアを作ったり、普通の洋画家なら忌避するであろう絵具の気泡が画面に残っていたりと、単純に窓を通した/窓に反射した光を描くのとは違った様相を最近は呈しており、なかなか興味深い展開を見せているなぁと思うところでしたが、迎えた今回の個展では以上のような諸様相がほとんどバラバラにかつ同時多発的に生起しているように描かれており、窓を通した/窓に反射した光を描くという設定から完全ではないにしてもほとんど解放されていました。このような描き方だとえてして画面が崩壊してしまうものですが、林女史の場合、油絵具の物質性を一方でこれ見よがしにしていることもあいまって、しっかりとした──若干大げさに言うと、これがあることで絵画が絵画として了解されるような──基礎・基盤が作られた上に描かれていたわけで、そこに感心しきり。

油彩画の発生は、古代地中海世界で異なる素材により描かれた先行作品群によって予言されていたが、油彩画は更にその先の領域を切り拓いた。“描く”のではなく、絵の具を使い、二次元空間に対象そのものを“創造する”のである。
かつて+Y GALLERYで開催された「13人の油絵」展のステイトメントにおいて、出展作家のひとりだった橋本倫(1963〜)氏はこのように述べていました。絵の具を使い、二次元空間に対象そのものを“創造する”というところに橋本氏の油絵論の核心があるわけですが、それは林女史の作品について見る上でも、きわめて示唆的であると言えるでしょう。彼女がここでいささかトリッキーな方法を用いつつ見せているのは絵の具を使い、二次元空間に対象そのものを“創造する”ということにほかならない。そしてそうして創造された絵画世界が、物質のみならず、光や記号、さらには気泡といったバグをも含みこんであるということを端的に見せているところに林女史の作品の魅力があり、今回もそのことを再確認する良き機会となりました。明日まで

展覧会めぐり、本日は大阪。ギャラリー白&白3&白kuro→BEAK 585 GALLERY→Oギャラリーeyes→+Y GALLERYと見て回りました [添付: 6 枚の画像]

北陸新幹線の「京都新駅」、候補3か所提示へ…年内にも詳細ルート決定の見通し(読売新聞オンライン) news.yahoo.co.jp/articles/a5bd

これは桂川駅一択じゃないでしょうか。洛中における地下水問題とかを鑑みると、京都駅の直下に北陸新幹線の駅を作るなんて正気ですか?(CV:ケンドーコバヤシ)と言いたくなるところですし。桂川駅なら在来線で京都や大阪にもスッと出られますから、ここを終点にしても別にいいだけに、妙案ではありますね

【本日お救いした文物】岡﨑乾二郎『而今而後──批評のあとさき』(亜紀書房)

今道由教展|2024.7.29〜8.3|Oギャラリーeyes(大阪市北区)

DMが届いてました。ここ十数年ほど、天神祭の時期に合わせてこのOギャラリーeyesで個展を開催している今道由教(1967〜)氏ですが、今年も開催されるんですね。十年ほど前に初めて作品に接して以来、毎年楽しみにしておりまして、今年も期待しきり。

今道氏、表面と裏面に違う色を塗った紙を切ったり折ったりして作品を作っておりまして、近年はトレーシングペーパーでそれを行なうことが増えています。表/裏、前/後、表層/奥行、シュポール/シュルファスといった平面における二分法に、ミニマリズムよりもさらに少ない手数で介入してみせるという手法が、今回はどう炸裂するんでしょうか

【本日お救いした文物】蜂飼耳(編)『吉本隆明詩集』(岩波文庫)、さとうしほ(原案)恵茂田喜々(作画)『君のためのカーテンコール』第2巻(一迅社)、月ノ輪航介『ネットできらいなあいつの消し方』第1巻(徳間書店)

:sticker_dangerous_items: 

x.com/tjk07370425/status/18126
《石丸にさえ負けた理由は「無党派と女性と若者に嫌われてるから」という、深刻極まる理由である事は数字が明らかにしてる》──なんという事実陳列罪 :blobcatfearful:

それにしても、都知事選以後、自民党や小池都知事支持者の間で(同じ立憲民主党所属の)辻元清美議員の評価が上がりまくってる様子なのは、なかなかオモロいですな。その多くは「端倪すべからざる敵」としての評価なんですが、まぁ確かに落選からこっち小物っぷりを嫌というほど見せつけている蓮舫と比べると、議員力・人間力は確かにレベチではありますね。長年辻元議員を衆院選で選び続けてきた選挙区に住んでる者としては、特に支持者というわけではないにしても、コケにできない存在であることはよく分かる(けど、どうも次の総選挙では選挙区から出ないっぽいんですよねぇ) :ablobcatgooglymlem:

x.com/pupurucom/status/1812303

先だって、ここ国立西洋美術館で開催されてた「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」展の内覧会で行なわれた飯山由貴女史や百瀬文女史のパフォーマンスに賛同した人で、昨日の常設展をタダで見た人なんていねぇよなぁ!!?

──という某東京リベンジャーズ風味な半畳はともかく :blobcatnervous2: 、かような具合に川崎重工本体の名前でクレジットされること自体、国立西洋美術館がもともと川崎造船の総帥だった松方幸次郎(1866〜1950)のコレクションをもとにしているから当然ではあるんでしょうけど、くだんのパフォーマンス以後、どうしても名指しされたことに対する意趣返し感が出てくることになったわけで、それは :kusa:  

あたしか さんがブースト

この大下氏に限らず、おそらく氏と同年代っぽい(?)鈴木寛和氏が市立伊丹ミュージアムで「泉茂1950s 陽はまた昇る」(開催中〜2024.7.28)展を企画していることにも言えることですが、若い学芸員が(自身とまったく面識がない)モダンアートのマイスター的存在を俎上に乗せ、きちんと彼/彼女の仕事と向き合った展覧会が関西では続いておりまして、頼もしい限り(←誰目線やねん)。

鈴木氏の泉茂展も、氏が同ミュージアムの学芸員となって初めて企画した展覧会だそうで、初手から極渋なところを攻めてきたなぁと、展覧会に接した者としては驚くばかりでした。1950年代の──瑛九や靉嘔、池田満寿夫etcとともに「デモクラート美術協会」のメンバーとして版画作品を多くものしていた時期の──泉の仕事を集中的に取り上げるとは、歴史に対する知覚の鋭さが感じられて、やりますねえ。

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「かっこよかった」と関西アートシーンで憧れられた作家、木下佳通代とは。「没後30年 木下佳通代」(大阪中之島美術館)担当学芸員インタビュー 

https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/kazuyo-kinoshita-interview-202407

現在大阪中之島美術館で開催中(〜2024.8.18)の「没後30年 木下佳通代」展ですが、担当学芸員の大下裕司氏のインタビュー記事がうpされてるんですね。今知った(爆)。大下氏、中之島美術館の学芸員になる前から個人的にそこはかとなく面識があるだけに、大阪中之島美術館の学芸員になったことも、同美術館で初めてとなるキュレーション展に木下佳通代(1939〜94)を選んだことにも驚かされましたが、手堅い中にも現時点において彼女の仕事を通覧することの意味・アクチュアリティを鋭く問うており、一鑑賞者的にも大いに勉強になりました。

「新劇の巨人」

やりやがった! マジかあの野郎……!! やりやがった……!!www :ablobcatgooglymlem: :uwa:

……とか言うてたら、原作小説におけるロシア語監修の人が(モルドヴァからの独立&ロシアへの編入運動が今なお盛んな)沿ドニエストル出身でガチガチのZ脳らしく、しかも先日来ロシアのクラッカー集団にヤラレているKADOKAWAが製作しているそうで、別の意味で政治的アニメになっている件 :ablobcatgooglymlem:

第2話まで見ましたが、かような作品外のキナ臭さなどどこ吹く風なスチャラカラブコメでした :blobcatnervous2:
QT: fedibird.com/@wakalicht/112732
[参照]

あたしか  
時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーニャさん https://roshidere.com/ そういうタイトルのラノベがあり、アニメ化されるらしいことは以前仄聞したことがありますが、今クールの新番組だったんですね。昨今の情勢に配慮(配慮?)して、『時々ボソッとウクライナ語でデレる隣のアーニャさ...
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