『ファイブ・デビルズ』は想像していたよりかなりツイストのきいた話で、こういう「運命の女」映画の変奏がありえたのか!ってなった。匂いでタイムリープする少女が過去を知ることに…というあらすじからフムフム?となってたのだがそこは主題ではなかったのね。水中エクササイズの指導をしているアデル・エグザルホプロスは表情も身体も「天然」感がすごいので、運命を天然に変えがちなママに最適。青い舌を突き出してベーッと脅かしてくるダフネ・パタキアもやはりいいですね。
「こういう話だったの?」的に予想の範囲からずれて「すげー、とんでもないメロドラマじゃんこれ」になる脚本も面白かったのだが、趣味の良いホラー感性に裏打ちされてる写真の使い方や表情への違和感の抱かせ方、田舎の「ただそこにある」自然の凶悪を秘めた気配が好みだったのも大きい。愛は呪い、呪いは愛、みたいな話なのでゴーストはいないけどゴースト映画的感性ともいえる、かしら。
ちょっと『悪は存在しない』と同種の感覚があった。ショッピングカート上とか車視点とか謎にショットが面白いところもあるかな。こっちのほうがはるかにエモーショナルでドラマ的にも真面目なんだけど、でも「それはそうだからそれはそう、そうなったからそうなるね」という感覚が心惹かれるポイントとして近しいのかもしれない
@spnminaco わーゴースト映画同好会仲間ー!いや、良い映画ですねこれ。リンチわからない勢なんですがリンチっぽいのは好きです😊確かにちょっとあの写真の感じとかツインピークスよぎりました。愛がすべてをわかつまで!クリスマスと惨劇はやたらと似合いますね…