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今日は座・高円寺で一糸座の『崩壊——白鯨ヲ追ウ夢』を観てきた。ラスト近くで白鯨が空を飛ぶシーンを見ていたら涙が出た。このお話の流れからいっても充分に涙する理由はあると思うのだけど、私の子供の頃の好きなアニメは『モスラ』と『ダンボ』だったらしく、体調不良で休んだ日などはどちらかを観て「モスラ/ダンボ、がんばれぇ〜!」と応援しながら自分も元気を出していたらしいので、巨大でかわいくて空を飛ぶ動物に弱い可能性が高い。そういえば自分のこと竜だと思ってるもんな……。

観劇前に入った劇場のカフェには絵本がいっぱい置いてあり、『The Friendly Bear』というタイトルの絵本を見つけてこぐまである友達と喜んでいたのだけど、その後もう一回入ったらその隣にA Reading Dragonがいて、わたしじゃん……と思った。子ドラゴンが寝る前の本の読み聞かせを親ドラゴンにせがむんだけど、もっかい、もっかいと要求していつまでも満足しなくて、親ドラゴンは眠気に負けて寝ちゃって……という話。

読む本の内容が、わるいドラゴンがわるさの限りをつくす話で、それが子ドラゴンにとってのヒーローなのがまずいいな〜と思うんだけど、親ドラゴンが寝ちゃったあと、子ドラゴンがもっかい! もっかい! と緑の体を怒りで真っ赤にして、ぷりぷりしながら自力で本を読もうとがんばってるページを見たら、なんかあまりにも自分のようで涙なしでは読めなくて……。別に子供の頃、もっかいとせがんだことはなかったし、親が忙しくて読み聞かせできないという夜には私が弟に読み聞かせしようとしてたくらいなのに、なんか、存在しない記憶が……。

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