『終わっていない、逃れられない 〈当事者たち〉の震災俳句と短歌を読む』加島正浩
読んでるんだけど、震災と歌の関わりについてとか真摯に考えられていて、何かを書くことや伝えること、つまり受け取ることをこちらもきちんと着席して聞こうという気持ちになるし、いい本…って思ってる。
震災詠についてとは別に、ここに書かれてる「歌壇」の不均衡「いい歌」というのは歌人が評価批評すると言う慣例があり、そこに「文学者」は入ってこなかった、でも自分は文学者だから踏み込むし、「いい歌集」はあるんじゃないか、と問いかけているところに、「こんな本を待っていた」とも思っている。
歌人同士が決める歌の巧拙の話ではない、文学としての眼差しの必要さとか。
短歌と色々あったから、より強く思うんだろうな

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『終わっていない、逃れられない 〈当事者たち〉の震災俳句と短歌を読む』加島正弘 文学通信 
昨日少しツイートしたんだけど、ものすごくいい本だった。
東日本大震災の中で読まれた俳句や短歌に焦点を当て、タイトル通り『終わっていない、逃れられない』被災や日々を読んでいく。
筆者の力強い筆致と、短詩を通して描かれた「なにか」について、読み終えた今はまだすぐ言葉にならないし、これから追い/負い続けていくものを受け取ったと思う。
災害に関する言葉が「東京の言葉」で名付けられること、そうしなければ、「(東京の)責任ではない」とされてしまうから今はその言葉を使うしかない、という部分、(震災についての語りが)東京を中心とする商業出版とかにはだんだん時の経過と共に乗りづらくなり、同人誌などの形にも注目していく必要がある、という部分、わたしもさまざまに重なる葛藤を持っているのでうなづいた。心底読めて良かった本だと思う。
QT: fedibird.com/@tutai_k/11371261
[参照]

孤伏澤つたゐ@文フリ京都お-42  
『終わっていない、逃れられない 〈当事者たち〉の震災俳句と短歌を読む』加島正浩 読んでるんだけど、震災と歌の関わりについてとか真摯に考えられていて、何かを書くことや伝えること、つまり受け取ることをこちらもきちんと着席して聞こうという気持ちになるし、いい本…って思ってる。 震災詠についてとは別に...
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