『終わっていない、逃れられない 〈当事者たち〉の震災俳句と短歌を読む』加島正浩
読んでるんだけど、震災と歌の関わりについてとか真摯に考えられていて、何かを書くことや伝えること、つまり受け取ることをこちらもきちんと着席して聞こうという気持ちになるし、いい本…って思ってる。
震災詠についてとは別に、ここに書かれてる「歌壇」の不均衡「いい歌」というのは歌人が評価批評すると言う慣例があり、そこに「文学者」は入ってこなかった、でも自分は文学者だから踏み込むし、「いい歌集」はあるんじゃないか、と問いかけているところに、「こんな本を待っていた」とも思っている。
歌人同士が決める歌の巧拙の話ではない、文学としての眼差しの必要さとか。
短歌と色々あったから、より強く思うんだろうな