私はこの種の肯定論は特に否定するつもりはなくて、さらに問いが先鋭化されるのを想定してたんだけど、その期待は叶わなかった。
00-10年代ぐらいだとブックオフは「少し古い本〜あきらかに20年くらい古い漫画とか文庫」がある場所だったが、ブックオフの商品は5年10年刻みで見た場合、風景は変化しているはずだろうとか、
ブックスキャンサービスや図書館蔵書処分などがあからさまに可視化されている現状では、小田のブックオフへの商品廃棄的な疑念は響かず、書籍が廃棄処分されるタイムスケールとエコシステムは、今では現状では、新刊書店・古書店・新古書店・図書館・断裁スキャンなどの複合体から位置付け直さないといけないとか、大昔のものではなくても平成初期の雑誌などが実は図書館から廃棄されている現状があるので、いろんなスコープで考えた方がいいとか、
そもそも古書店やブックオフは、売れ残りの処分の期間設定をどうしてるのか?とか
80-90年代までは書店には「無限に立ち読みできる漫画および漫画雑誌」があったが、商品のシュリンクによってもはやその環境が失われたところに、ブックオフの棚で大きな割合を示すマンガ・文庫・新書が後継機能を占めている(ゆえに雑誌感覚もかなり後退した)とか、
まだまだ練ることができる問いはたくさんあるはず
谷頭のブックオフ本、悪質な主張をしてるわけではないので怒りは湧かないけれども、あまりにもイマイチかな…
『王の病室』が「これ読んでみて!」式にもてはやされてしまうのは、ウェブでは「社会問題への関心形成」の経路がものすごく貧しいかたちでしか成立してないとか、そんな枠組みでまとまるのかなあ…。
これなー。石川県の前田家崇敬って、植民者を崇めるものなんだよな。
"日本人は面白い。旧ソ連邦の70年を越える100年の歴史を持つ、世界史でも稀な加賀一揆の農民自治コミューンより、それを弾圧した織田信長の「全国統一」を有り難がるのである。"
https://twitter.com/bjogu5f4dgucgwn/status/1671644351099998208?s=46&t=5mSltbi1UVoy9J3RPXDKUQ
悪役令嬢ものにせよ婚約破棄ものにせよ女中お世話ものにせよ、男性向けハーレムものにせよ、ロマンスとポルノのあいだにまたがるグラデーションを足場に作られる作品って、どうにも限界があるよね。一定のコテコテから出られない。
あの系統には「回路が最初から露見してて、しかも実際にその予見の範囲内で終わる」感触がある。
あまり書き物ができてない。