エピステーメー/現代思想/GS〜インターコミュニケーション/批評空間などと整理すると見落としてしまうものには、「洋泉社や河出が出していた、アートやカルチャーを扱うムック」があるように思っている。谷川渥や若桑みどりはこの媒体のスターだった。
議論内容はいま触れるなら学知を全部上書き必須だが(西洋美術中心すぎとかポピュラーカルチャー欠如しすぎとか)、こういうムックは現在なくなっていて、欠落ごと不可視になっている。
(それらムックの例)
https://jp.mercari.com/item/m59192078784?utm_source=ios&utm_medium=share&source_location=share https://jp.mercari.com/item/m65076410699
日本は雑誌と書籍のマーケットで繁栄期を謳歌し、学術と商業出版の二重体制を構築していたのだが、00年代後半ぐらいから商業活動展開に歯止めがかかり、バランスが崩れたところがある(一時代のバランスはわりとそのぐらいの数十年スパンで壊れがち)。
日本でビジュアルカルチャースタディーズが全然浸透しない印象があるが、かつて読み物優位で言説が構築された結果、現在は出足が遅れる原因になっているのかなとか。