なるほど。記事読むかなーとなった(宮崎智之「エッセイを批評する」、『すばる』2025年1月号掲載)。
“「エッセイを批評する」勉強になった。近ごろのエッセイ漫画がすっかりそうなったように、(棚分類としての)エッセイは(記名による単独記事としての)批評文が書かれづらい状況にあるものの、書き手が暗に想定する潜在読者の「視線の内面化」は、ちょっと怖いくらいの勢いで進んでいると思った。”
視線内面化って、なろうの感想欄を作者が意識するとか、自由を得るために感想欄を封鎖するやつのバリエーションで把握できそう。
さっき『異世界もふもふカフェ』読み終わった(作者の他の書籍化作品には『悪役令嬢は隣国の王太子に溺愛される』『悪役令嬢ルートがないなんて、誰が言ったの?』『回復職の悪役令嬢』など)。
出だしは異世界放浪メシと同じでツンデレイケオジのフェンリルが仲間になるところからスタートし、そのあとはウサギやケルベロス、猫、クマ、リス、などと展開し完結。猫カフェ要素を足したのが差分になってて、ランキングとは別の価値づけをテイマーとして果たすのだ〜みたいな主題を少し出している。
https://comic-walker.com/detail/KC_004443_S?episodeType=first
Ghost Letters 02の対談でもけっこう掘り下げたけど、女性作家がゆるく男性客を狙う/男性作家がゆるく女性客を狙う トライアルは全体的に増加傾向にあり、異世界もふもふカフェもあわよくばそれを狙ってるように思う。
男性・女性を逆にすると、『野生のJK柏野由紀子は、異世界で酒場を開く』が異世界居酒屋のぶをJKがやるバージョン。原作者は『八男ってそれはないでしょう!』の人なので、男性作家にしてはアク抜きできてる方に思う。
最近よく売れている『マダムたちのルームシェア』はエッセイ漫画となろうカフェ経営ものとほぼ同ジャンルとみてる。
(ルームシェア本を実際に書いた)藤谷さんいわく、マダムたち〜は同居と持続可能性を意図的にオミットして成り立ってるので、よくできたファンタジーに見えるという。その匙加減は異世界カフェとか異世界食堂ものとまあ同じかなと。
(添付画像は書店の棚写真)