大学時代の後輩が、今年は内輪で集英社マスターピース読書会を主宰してくれるというので、『01カフカ』(多和田葉子 編  編集協力 川島隆)を読みました。まとめて読むと鬱屈と不条理、マゾヒズムとみなぎる性への関心、身を落とすことへの嗜好、破滅や獣への関心の塊でした。あとあえて軽薄な言い方をしますが、哀しくキモいユーモアがあります。
ただ「訴訟」(川島隆訳、「審判」の異題が有名)は昔も挫折したし、今回も斜め読みしてしまいました。長すぎる。

“カフカの書いた小説は今の日本の読者には意外に身近に感じられるかもしれない。わたしたちは近い将来、何も悪いことをしていないのに逮捕されるかもしれないし、拷問を受けるかもしれない。そんな時にカフカを読んでおけばきっと役に立つ。(多和田葉子・解説より)”
lp.shueisha.co.jp/pocketmaster

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@biotit 「人生生きてて拷問を受ける日が来るなんて。こんな時のためにカフカを読んでいてよかった!」と言う場面を妄想…

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