『ストーリーが世界を滅ぼす』パラパラ読んでる。やっぱりピンカーとかボイル『ストーリーの起源』とかを参照する系統の本だな。英文博士がこういうふうに本を書く時代か。
アンガス・フレッチャー『文学の実効』はこのアリーナの中でバトってる本なのかも。

マイノリティがフィクションに出てくる理由を、レペゼンよりも端的な好意上昇効果に基づくオピニオンは今後増えそう。(ゴットシャル『ストーリーが世界を滅ぼす』)

これは少し面白い。半世紀前に「活字中毒」と呼ばれていたものはシリアルの箱の裏面の文字すら読めないのは苦行だというものに近いはずだ。
たとえば、中島らもは、食堂のメニューでもいいから文字を読みたいとか言い放つ奇人だった。

現実逃避というよりは、自動モノローグ状態を静止させるために人は物語(のドラッグ的作用)やフロー状態を求めるんだ、という捻り方がちょいうまい

右派陰謀論者のハリウッド支配説を援用しつつもやり過ごす手口から、「右派説得術」として本を書いてる節がある。そこでみると、ピンカーやボイド、デネットの参照もそのための布陣なのかもと推察できる。

やっぱり、アンガス・フレッチャーがこの路線で新刊書いてた。

アンガス・フレッチャー『ストーリーシンキングが世界を救う(仮) -ナラティヴ・インテリジェンスの科学(仮)-』(田畑暁生訳、青土社、刊行予定)

イェール大で博士号を取り、『アレゴリー』でハロルド・ブルームから褒められたといった初期キャリアを知っていると、神経科学の学位を取得して今や、物語研究に関する世界有数の学術シンクタンク《プロジェクト・ナラティブ》の教授という肩書きには驚く。
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同姓同名か〜。しっくりこないし前歴が消えてるのはなぜ?と思ってたらひどいオチだ twitter.com/tritonnova/status/

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