【さん喬独演会】2023年8月23日(水)16:45~21:30@深川江戸資料館

開口一番 小きち「松竹梅」
落語 さん喬「短命」
落語 さん喬「幾代餅」
上方落語 新治「りんきのこま」
~仲入り~
落語 さん喬「船徳」

今日は上方落語の新治師がゲスト出演。こういうゲストを業界用語で「すけ」というらしい。トークショーなどがなかったのは残念だけど、このふたりはすっかりいい仲間というか、新治師が鈴本夏まつりに出るようになったのもきっとさん喬師匠とのつながりからなんだろうな。この日新治師は「りんきのこま(悋気の独楽)」だったんだけど、軽快な関西弁のせいだけでなく、噺のつくりもだいぶ違っていたもんだから、何の噺かはじめはぜんぜんわからなかった。最後のほうで独楽が出てきてようやく、これって悋気の独楽だったんだ、と。もともと上方落語だったらしい。知らなかった。おかみさんじゃなくてごりょんさんだったり、使用人がごりょんさんをちょっと馬鹿にしていたり、おなごし(女中)のおたけのキャラが強烈だったり。本場の噺はこうも趣が違うんだなー。すごく楽しかった。

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さん喬師匠は大好きな三席。短命は、下卑たところの一切ない柔らかな色気が絶品。夏冬の短命さの描写の美しさったらなく、それが却って可笑しみを増す。。幾代餅は聴きたかったので嬉しい。幾代の凛としたたたずまいと、優しい心根に、清蔵ならずとも惚れる。船徳、櫓も竿もありありと見えてくる不思議。鉢巻きを締めて竿を手に見得を切り、自慢の喉を聞かせながら竿を振り回す、絶好調の若旦那の可愛らしいこと! この夏三度目だけれど、今日が一番ロングバージョンかな。とてもよかった。

さん喬師匠の独演会は基本的になるべく行こうと思っているんだけど、数えてみたら今年は昨日までの8か月ですでに12回。年内もあと4か月で、わたしの把握しているだけで8回ある。中堅どころの噺家さんがどれくらいのペースでやっているかわからないけど、これってすごいんじゃないのかな。どこからくるのだ、あのパワー。

幾代餅久しぶりだな、と思って記録を遡ったら、なんと13年ぶりだった 。びっくり

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