さん喬師匠は大好きな三席。短命は、下卑たところの一切ない柔らかな色気が絶品。夏冬の短命さの描写の美しさったらなく、それが却って可笑しみを増す。。幾代餅は聴きたかったので嬉しい。幾代の凛としたたたずまいと、優しい心根に、清蔵ならずとも惚れる。船徳、櫓も竿もありありと見えてくる不思議。鉢巻きを締めて竿を手に見得を切り、自慢の喉を聞かせながら竿を振り回す、絶好調の若旦那の可愛らしいこと! この夏三度目だけれど、今日が一番ロングバージョンかな。とてもよかった。
さん喬師匠の独演会は基本的になるべく行こうと思っているんだけど、数えてみたら今年は昨日までの8か月ですでに12回。年内もあと4か月で、わたしの把握しているだけで8回ある。中堅どころの噺家さんがどれくらいのペースでやっているかわからないけど、これってすごいんじゃないのかな。どこからくるのだ、あのパワー。
幾代餅久しぶりだな、と思って記録を遡ったら、なんと13年ぶりだった 。びっくり