【浪フェス2023】2023年7月22日(土)13:00-16:30@浅草木馬亭

★演順決めあみだくじ
綾(ノリ子)「十返舎一九とその娘」
はる乃(道世)「将軍の母」
勝千代(美舟)「慶安太平記 箱根山」
~仲入り~
★掛け声掛け方講座
すみれ(ノリ子)「関孫六伝 恒助丸の由来」
三可子(道世)「三日の娑婆」
雲月(美舟)「若き日の小村寿太郎」
※曲師さんの順番は違っているかもしれない※

演順をあみだくじで決めたり、掛け声を練習するコーナーがあったり。満員の熱気も相まってすごく楽しい会だった。結局、芸能生活55年(!)の雲月師匠がトリになったけど、若い方々も伸びやかでほんとに良かったし、少しお姉さんの方々も安定の素晴らしさ。そして何より、トリの雲月師匠、初めて聴いたけど、ザ・浪花節というか、本当に凄かった。貫禄と迫力もさることながら、啖呵の表現の細やかさといい、節回しといい。やっぱりさすがという感じだった。

あと、はる乃師匠と勝千代師匠の素晴らしさはもちろんとして(はる乃師匠のキレとパンチと客を乗せるうまさ、勝千代師匠の天真爛漫な朗らかさと繊細な節回し)、若手の3人がそれぞれとてもよかった。開口一番の綾さんはキャラクターもいい。前々から声が素晴らしいと思っていたすみれさんは、さらに声の伸びやかさが増して節回しもとてもよかった(調べたらすみれさんは東京芸大の音楽で大学院を出ているのだそう)。三可子さんも切々とした感じがよかったなー。

駆け出しファンとしては掛け声の掛け方を教わったのもよかった。実践できるかどうかはさておいて。浪曲の掛け声の掛けどころは4か所。まず、演者が入ってきたら「待ってました!」 それから、「今日は○○をやります」と演者が演目を述べたら「たっぷり!」次に、最初の一節(これを外題付けというらしい)を終えたところで「名調子!」最後は、終わったところで「日本一!/大統領!」など。今日は練習だったからやってみれたけど、実際にこれを実践するのは駆け出しファンにはまだ無理かな。

フォロー

それと、今日の会は事前にチラシで「応援グッズ持参大歓迎」と書かれていて、実際サイリュームみたいなのをお持ちの方もいたのだけれど、おひとり前方にいたお客さんが、浪曲師さんが登場するたびに、その方の出身地やお名前などにちなんだ柄の手拭いを広げていらした(岐阜出身の演者には鮎、和歌山には鯨、すみれさんにはすみれ柄など)。全部は読み解けなかったけど、粋な応援だーと感激。

とにかくべらぼーに楽しかった。冬にも企画公演があるというので、それも楽しみ!

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