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Unit 4.2 閉本 スロースピード、ナチュラルスピード

> なぜこうした間違いに私たちはよくハマってしまうのだろう? おそらく「自然の誤謬」に起因している。「自然」な性質に基づいているように見えるものは、良いことのように見える。あるいは、「自然=善」、「自然でない=悪」は、「自然と人の心に訴える」のだ。私たちは、工場由来の合成物質に怪しさを感じる。

科学や学術を信じられず陰謀論やニセ科学に走るのと同じ心理か。これに陥ってしまうのは科学があまりにも複雑になったことで人間の頭働かせずに理解できる範囲を超えているからってのもある。わからないものはあやしいのだ。

> 最近では有機(オーガニック)農業を復活させようとしているようだ。しかし、有機(オーガニック)農業は土地をさらに必要とする農法だ。もっと多くの人が密集した都市に住む必要があるが、自給自足できる庭付きの田舎でのロマンティックな生活を夢見る人が増えているという話をよく聞く。

めっちゃ雑だが疑う方法はムーブメントや商売になった時点で利益者がおるので「ほーん?」と一歩引いて見てみるとよいかも。要は鵜呑みにもせず一歩引くことから始める

ハンナ・リッチー「環境に良いとされている生活習慣は、実際には環境に良くないことが多い」(2022年9月5日) – 経済学101 econ101.jp/notes-on-progress-a

途中で挫折するかもしれんし、「初歩」は簡単という意味ではないはずなのでビビってるけど、めっちゃ丁寧に説明してくれてる……!!
数学入門の教科書でここまで丁寧にわかりやすくしようと説明してくれようとことばを尽くしてくれてるやつはじめてみたかもしれん

初歩からの数学〔改訂新版〕 - 放送大学教育振興会オンラインショップ ua-book.shop-pro.jp/?pid=15928

Unit 4.1 開本 スロースピード、ナチュラルスピード

混ぜてこねてわけて伸ばして鉄板に乗っけるやーつ
日常食なので米洗って炊くくらいの感覚でやらねばフェアじゃない(?)ので手間はかけない

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ネタバレ 

> 「これはお守り。去年の聖夜に医師がくれたんです。あの病院に長く入院していた少年が十字石を磨いて作ったと聞きましたけど。」

> 「十字架を作った少年っていうのは、ずっと以前に病死しているんです。」p.194

たぶん水蓮がずっと、自動人形じゃないかって疑っているのでたぶんそうなんだろうなと思うが、『カタシロ』感あるなあ。脳が保存されてて、なにかのタイミングで肉体が割り当てられたのかも。藍生との関わりが深かった匂わせから考えると、体は銅貨たちと同じくらいだけど、精神は藍生と同じかそれ以上かもしれない。銅貨と水蓮と病院で接触していた時に十字架の石を磨いていたのは、聖夜にこれを渡すっていう彼の習慣しかもだいぶ大昔があった故かも?

この大昔なんじゃないかと思ったのが、

> 「よかったら、きみたちもこの中へ入れるものを分けてくれないか。紙屑でも、砂粒でも何でもかまわない。ほんとうは、この万華鏡を持って知人のところをまわり、ひとりひとりに餞別として身につけている物の一部をもらうんだ。皆は幸運を祈って提供する。昔ながらの風習さ。
> 「そんなの、聞いたことないぜ。」
> 水蓮は訝るように云った。p.177

ここ。あとはあるとすれば、別の惑星から来たとかかな。

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もんのすごい久しぶりの更新。
このライフワークもあったね、ワイ。

『天体議会』(長野まゆみ)のもじのあじ - もじのあじ mojiaji.hatenablog.com/entry/2

Unit 3.8 閉本 ナチュラルスピード
Unit 4.1 開本 スロースピード

20年以上ぶりの再読。背景には結構おもしろそうなSF設定が詰まっていそうなのだけどヒントが少ないので、ぼんやりとした妄想で済ませるほかないが、再読してそういった要素もあったんだなと気づいた。

連盟なるものに管理されている人口の激減した世界でおそらく13歳くらいの男の子たちが自分たちの世界のなかで葛藤したり悩んだり嫉妬したりしつつという青少年期の日々を描く。作者のフェチであろうと思わしき要素がぎゅうぎゅうに詰め込まれているのが特徴だが半ズボンの少年やドールのような少年には昔から興味はなかったが(筋骨隆々のオッサンが好きなため)鉱石や鉱石ラジオ、麵麭などと漢字で表記される食べ物には心を動かされたものである。

10代の頃ハマっていたものを何十年も経ってから手に取るとシラケることもあり、この再読もどうなるかな? と思っていたが、頭の中が久しぶりに美しい景色の映像を描いてかなり満足した。

謎の少年は何を表しているのか、少年をバディとする理由など、いろいろと読み解きができそうな気もするのだが、今は霙雨に烟る橡の林の風景に心をひたして伸びやかな気持ちで眠ろうと思う。

天体議会 :長野 まゆみ | 河出書房新社 kawade.co.jp/np/isbn/978430940

おまけ

「他人と比較して、自分の水準が低かった場合、良い方になりたい・していく」と考えるベースで話が進んでいくのだが、公務員の給料を下げて全員が不幸になった我々の社会はなぜsage進行が好きなのだろうか。

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