「経済は人々の福祉を高めるためにある」という基本原理上で、福祉とはなにか、福祉を高めるためには?という角度から資源配分という基本課題を考える。自分たちの幸せは誰かがなんとかしてくれもせず運んできてももらえない。
福祉の観点から社会改善を考える知識として携えていたい考え方がつまった一冊だ。

さて、人から勧められた本はたいてい読めないという問題があるこの教養のない猫から一点申し上げるならば、この本を読むのに必要なものは2点あると思う。
1. 学問の「モデル」を想像できる
2. ミクロ経済をある程度知っている
同様に読むのに苦しんだ・挫折した人がいたら、必要なアイテムが足りなかっただけであなたのせいではないと言いたい。

あとがきに「論理を一歩一歩、丁寧に追わなければならないところもあったと思いますが」とある。なかなか厳しい道のりだった。その分成長した気はする。

利潤最大化や限界費用、限界収入を調べないとまったく理解できない部分があるが、そこやパレート効率性およびパレート改善さえ乗り越えれば大丈夫。事前知識はあったほうがよいだろう。ないならば調べながら読むばイケるということを申し送り、終えることする。

幸せのための経済学 - 岩波書店 iwanami.co.jp/book/b223728.htm

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おまけ

「他人と比較して、自分の水準が低かった場合、良い方になりたい・していく」と考えるベースで話が進んでいくのだが、公務員の給料を下げて全員が不幸になった我々の社会はなぜsage進行が好きなのだろうか。

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