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声優名盤探索の旅125枚目、鈴木みのり『fruitful spring』(2023年、Flying Dog)。「おっ、尾崎雄貴っぽいな、いいね~」とか思っていたらほんとに尾崎雄貴提供曲だった『夏のバネ』がとにかく好き。全体のバランスもよくって、声優アルバムとしての完成度はほぼ完璧ではないか
jvcmusic.co.jp/flyingdog/-/Dis

鈴木みのり『fruitful spring』、過去作は坂本真綾・中島愛を強く意識した出力という印象がどうしても拭えず、すばらしい作品でありつつもそこに引っかかることがあったのだけど、今回は冒頭曲に坂本真綾作詞、しかも己の来し方を肯定するような内容の『My Own Story』があり、むしろそういうフォロワーとしての自身を堂々と示すことで、自身の個性が際立つ、というような構成になっているのがとてもよかった。尾崎雄貴提供曲も中島愛『GREEN DIARY』とは異なる方向性の歌詞・音で、鈴木みのりに最適なものになっていたと思う

鈴木みのり『fruitful spring』、アルバムには収録されなかったシングルカップリング『リナリア』が好きなのだけど、新曲の『Wherever』(作詞作曲MALIYA)がこれまたいい雰囲気の、都市に似合う寂しげなミドルテンポの楽曲で、この人の一番いいところはこういう路線では…と思っている人間としては嬉しかった。宮野弦士作曲の『だってMy Life もっとMy Choice』もとても楽しい。

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