「急げ! 今年が終わっちゃうぞ!」
毎日、ベランダをおとずれるスズメにこう言われ、パニックになる。急がなきゃ……急がなきゃ……時間がない……ところで、パニックになる理由の半分はスズメが喋るという状況なのでは……いやそんなことよりもう時間がない……!
#いろいろなアドベントカレンダー
『優生保護法のグローバル史』
https://www.jimbunshoin.co.jp/book/b10100545.html
“戦後に人口爆発を予見していた世界にとって、人口問題とは出生率をどのように下げるのかという「量」の問題であった。ここで付け加えておかなければならないのは、それが同時に「質」の問題でもあった、ということである。それは、すなわち先進国においては出生率が低下しているにもかかわらず、「第三世界」においては人口が急増していることこそが問題なのであり、言い換えると「グローバルな逆淘汰」が問題となっていたのである。それゆえに、人口抑制策としての優生保護法の真価、すなわち「第三世界」においてどのようにすれば出生率の低下がもたらされ、人口抑制が達せられるのかに注目が集まっていた。
(「はじめに」より)”
「いつまでこだわっているんだ」という言葉のこと。
QT: https://fedibird.com/@takako3599/112960915198270982 [参照]
“「理解」とは、他人の中に入っていってその人の内面に触れ、魂を覗き見ることではなく、その人の外側に立つしかできないこと、完全に一体にはなれないことを謙虚に認め、その違いを肌で感じていく過程だったのかもしれない。その上で、少しずつ相手との距離を縮めていって、「近く」から「すぐ隣」になることなのではないか。そのような理解が、傾聴が、共感が、この危なっかしい傾きという問題の答えを見つけなければならない私たちの世代に必要なことであり、制度を作ったり直したりする人たちにとってもやはり、監視と処罰の前に、統制と回避の前に、一番初めにすべきことだったのかもしれない。“
「傾く春、私たちが見たもの」キム・エラン
『目の眩んだ者たちの国家』
https://www.shinsensha.com/books/1043/
[前略]“私がようやく見つけ出した答えは、もし私たちが他人の内部にまで入っていくことができないのならば、とりあえず近くに立ってみることが最初にすべきことなのかもしれない、ということだった。その「近く」に立つために、時には脚が震えたり顔が赤くなったとしても、まずは立つだけ立ってみるのが正しいのではないか。”
「傾く春、私たちが見たもの」 キム・エラン
『目の眩んだ者たちの国家』
https://www.shinsensha.com/books/1043/
続き。
食べることと出すこと
https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/108713
「人前で恥をかくと、他人に服従しやすくなる」
“支配欲を満たそうとする人は、自然と、人に恥をかかせようとする。いじめをする子どももそうだし、女性を辱めようとする男性もそう。
昔は、新人社員は宴会で恥ずかしい芸をさせられたが、それも、恥をかかせておけば、あつかいやすくなるからだ。だから上司は、芸をやらないことを許さない。
「態度のデカいやつだ。恥をかかせてやる」などと陰口をたたいたりするのも、恥をかかせればデカい態度はとれなくなるということを、じつはみんなよくわかっているからだ。
「恥」というのは、じつにおそろしい。
そして、排泄と恥は強く結びついている。”
第5章 出すこと
#読書
この後クンデラの『出会い』(評論集)を例に取っていて、昔読んだ『冗談』(小説)も、そういうところがあったことを思い出した。
権力勾配、傾斜があるところ(どこにでもある)、放っておくと支配欲がどんどん増大していく。
ハン・ガン ノーベル文学賞受賞記念講演「光と糸」
https://webfrance.hakusuisha.co.jp/posts/8530
この話が良かった。
Radio Dialogue ゲスト:真鍋祐子さん「韓国文学と民主化」(2024/12/11)
https://d4p.world/29869/
「非常戒厳」許さなかった韓国市民 民主化の犠牲者に「恥じぬよう」
https://www.asahi.com/articles/ASSDM210HSDMBQBQ1SYM.html#expertsComments
「韓国には今も国家保安法があります。韓国政府を樹立した48年に当時の李承晩(イスンマン)大統領が、反対勢力にアカのレッテルを貼り、社会的に抹殺するために制定した法ですが、これは大日本帝国期の治安維持法を下敷きに作ったといわれます。社会の両極化を制度として正当化している側面があり、そこにはかつての日本も深くかかわっているのです」
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