“そしてさらに広い、別の恥辱感がある。それは世界に対する恥辱感だ。ジョン・ダンが忘れられないような形で言った言葉がある。それは強制収容所についてや、そうでない場合に、数え切れないほど引用されたのだが、それは「いかなる人間も孤島ではない」、いかなる死の鐘も生きているすべての人のために鳴っている、という言葉である。しかし他人や自分自身の罪を目の前にして、背を向け、それを見ないように、それに心を動かされないようにするものがいる。ヒトラー統治下の十二年間、大部分のドイツ人はこうしてきた。彼らは、見ないことは知らないこと、そして知らないことは彼らの共犯や黙認の度合を減らす、という幻想を抱いてきた。→
3 恥辱
『溺れるものと救われるもの』
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