マガジンハウス漫画祭りで高野文子『棒がいっぽん』の電子版が激安になっていたので買った。正直そこまでファンというわけでもないけど、これに収録された「奥村さんのお茄子」は天才の所業だと思ってる。どういう思考をすればあんなネーム切れるんだ。 https://www.amazon.co.jp/dp/B0C9M7TM4Y
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000379.000030125.html
その設定とシチュエーションなら面白くなるに決まってるでしょ、という某氏の近年の作品、調べてみると女性に対する性差別的描写が多くてひどいというレビューが付きまくっている。該当描写の説明をしているレビューを読むと確かにひどくて、しかもそれが本筋にあまり関係してこないっぽいので、なんでそんな内容入れたの……となっている。
ここ10年くらいAnalog誌とAsimov's誌の掲載作からヒューゴー賞とネビュラ賞が出ていないことを知ったときは、トレンドの変化を感じた。特にAnalog誌の掲載作はもう20年くらいヒューゴー賞に縁がない。
https://www.analogsf.com/about-analog/science-fiction-awards/
https://www.asimovs.com/about-asimovs/science-fiction-awards/
最近は賞の候補になる作品がだいたいオンラインで読めるものが多くて、特にTor.comが強い印象。
翻訳される作品は限られているので、英語で情報漁ると面白そうな未訳短編がいくつもあって、この調子だと一生楽しめそう。
とはいえ自分が好きな宇宙SFやハードSF周りは2000年代くらいまでだと短編でもそれなりに供給されていた感じはある。
やはりトレンドの変化と、2015年からSFマガジンが隔月刊化した影響が大きいのかな。最近はそれを埋めるように創元がアンソロジーを頑張って出してくれているのでありがたい。
そういえば丸善ジュンク堂が通販やるとか言っていたなと思い出して調べたら、2024年秋開始予定か。まだ先だった。 https://corp.maruzenjunkudo.co.jp/service_introduction/
サイエンスとフィクションの狭間に棲息している石板。本の山を積みながら漫画とアニメの海に沈んでいる。SFを主食にして宇宙や科学ネタをつまむのが好き。