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ファッションブランドに全然疎いんだけど、『チャレンジャーズ』の「I TOLD YA」Tシャツが気になってちょっと欲しいかもって思ったら…お値段に鼻水出た。
prtimes.jp/main/html/rd/p/0000

『チャレンジャーズ』観たぞん。三浦カズが「サッカーの話をしてるんだ」(古すぎ)と言えばガチだけど、グァダニーノは「テニスの話をしてる」のにもちろんそうじゃない。女のサーブしたボールで戯れる男同士。バナナ、チュロス、ロング缶ビール。
ゼンデイヤの立ち位置というか存在意味はわかるようでわからんような気もしつつ、131分1本勝負の「真昼の決闘」がわかりやすい漫画みたいで笑ってしまう(ドカベンとかスポーツ漫画だと1試合に数ヶ月とか数巻かかったりするじゃん)。てか、クライマックスは鈴木清順みたいだよね。他にも所々にそこ?それ?ってアングルやカットが挟まってくるし。
ボールを追って観客が左右に首を振る、テニスといえば「あるある」なカットも巧く効いてて満足。ゼンデイヤの隣のおじさんに助演&功労賞を。出演時間&存在感たっぷり、気になって目が離せない!
ルカ・グァダニーノは『ミラノ、愛に生きる』でうおおおーとかなりグッときたんだけど、それ以来の大向こうを狙ったケレン味しかないヘンなテンション。どうやらベルトルッチ『ドリーマーズ』の影響あるらしいけど、大好きなんだよねあれ…少なくとも『Saltburn』よりは私向きだった。

『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』観た。ちょっと『チップス先生さようなら』『ヒストリーボーイズ』+『ブレックファスト・クラブ』みたいなオーソドックスな物語だけど、脚本自体はちゃんと今仕様になってて、むしろゆったりした進み方に当時の時代感があったような。でもあーアレクサンダー・ペインはやっぱり父息子のロードムービーになるんだねえ。でもって、自分にはぬるいというか毎度食い足りないんだよねえ…。
『ホールドオーバーズ』と設定が似てるって言われてた『17歳の処方箋』をそうと知らずにたまたま最近観たんだけど、なぜか2002年製作のこれの方が古い時代感をひしひし感じたんだ(まあ何せサリンジャーのオマージュなので)。

おーークロエ・オクノの『Watcher』邦題『視線』でNetflixに入るぞ!netflix.com/jp/title/81586244

スコセッシは観てないのも多いけどハマる映画とそうじゃないのがあって、好きなのは『ラスト・ワルツ』『エイジ・オブ・イノセンス』とこの『キング・オブ・コメディ』かな。『グッドフェローズ』もいいけど。最近のはあんまりハマらない…

ずっと食わず嫌いしてた(マッチョな芸人の話かと思ってた)『キング・オブ・コメディ』、観たらスコセッシの中でもかなり面白かった。
喜劇を悲劇に悲劇を喜劇に、シームレスな虚実と反転するホストとゲスト。何者でもない自分が何者かになれば話を聞いてもらえると思った男の話。台本の要らない真実だけが彼の持ちネタ。
マスメディア隆盛時代にパーソナルな話に終始してて、大物を演じる小物感たっぷりなデ・ニーロの演技も良かった。てか、なんだかジャック・タチのユロ氏を思わせたりもして、特に前半はフランス映画っぽくも感じたほど。しかも大きい=大物にジェリー・ルイスとはなあ。
でも自意識と客観の落差って観ててほんと辛い…だって自分もふと我に返るとキモい奴じゃねーかとゾッとしていたたまれなくなるもん。

今年の映画は今年のうちに!『ホールドオーバーズ』と『チャレンジャーズ』観られるぞん。

年末の足音が聞こえてきたので、そうだ買ったまままだ観てない映画2本観ておかねばと思い立つ。

うむ、また電書半額セールで一気に買い漁ってしまった。たぶん積むけどそれでもいいや。

映画観るカンは少し戻った気がするけど、その代わり本読むのが滞っている。自分の場合、観る読む前に構えすぎちゃうのだね…

『遠い声、静かな暮し』いやー感想うまく言えないけど、充満する気配がほんと亡霊映画オブ亡霊映画でたまらんかった。壁紙映画でもある。歌も素晴らしいし、慕情とライムライトがまた…そして顔顔顔…なにせピート・ポスルスウェイトの顔だけでも強いのに、他の顔も強い。
Amazonプライムで観たけど、4K版ってどうなんだろう。薄ぼんやりと褪色した当時の感じで充分な気もする…後でwowowでも観てみる。

予告編で観た記憶の場面は、家の前の地下階段?鉄棒?で子どもがグルグル逆上がりかなんかしてるやつ。それだけで超怖いんだけど、探しても見つからない。別の映画だったんだろうか…?

長年観たくても叶わなかったけど、待ちに待ってようやく観られるとなったら勿体なくてなかなか観る勇気が出なかった『遠い声、静かな暮し』、ついに観ました。ある家族の叙事詩というか、黙示録というか。いや、テレンス・デイヴィスの映画は紛れもなく亡霊映画。怖い怖い。好き好き。てか、マイ亡霊映画はテレンス・デイヴィスが基準かも。
亡霊映画とは、そこにいない存在の気配。なんたってStill Lives(複数形)。狭い玄関、狭い階段、無人の空間に聞こえる声。微風が揺らすカーテン、闇の中の炎、壁に掛かったモノクロ写真。同じ壁紙、同じレースのカーテン、同じパブ、同じ雨。馴染みの人々はそこを出て行ってはまた戻り、祝い、弔い、歌う。うん、アイリッシュといえば歌だよね。
いないはずの父親は、澱んだ空気と共にそこかしこに漂っている。涙や悲嘆もそこかしこに。結婚が墓場なら、あの家は扉が開いた棺だ。写真に見える人たちが動き出し、固定カメラが不意にパンしていく瞬間のなんと恐ろしいことよ。後ろ姿と暗闇に浮かぶ顔も怖いよ…この「誰もいない何も起きない空間がいちばん怖い」はショーン・ダーキンに受け継がれてるのでは。
しかし、予告編にあって物凄くゾーッとしたシークエンスがなかったんだけどあれは何だったんだろう?記憶違い?

そろそろ観たいもの溜まってきたし、Netflix復帰する時がきたかな…と思うタイミングで値上げされてた(約1年分溜めたものを11〜12月で一気に消化するスタイル)

近頃はいろんな映画がミュージカル化されるけど、オーブリー・プラザさんとマーク・デュプラスの『彼女はパートタイムトラベラー』(2012)がミュージカルになってオフで上演されていた!そういや『Cleep』のあの帽子、既にここから被ってたんだな。

ひそかに学園映画ウォッチャーなので、『オナー・ソサエティ ~優等生のひそかな野望~』(2022)をチェック。赤いコートで「侍女の物語」からの『ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!』(アンガーリー・ライスがリース・ウィザースプーン)経由、そのほか定番『ブレックファスト・クラブ』まで美味しいとこ取りだけど、それなりに「演じる」で一貫してて面白かった。
芸達者なアンガーリー・ライスとゲイデン・マタラッツォくんのように、glee以降?の学園映画にミュージカルが増えたからシアター&ミュージカル畑の若手キャスト需要が高いのか、シアター&ミュージカル畑の若手キャストを起用するからミュージカルが多いのか。演劇部のミュージカル(これも『SIX』っぽい)がやたら巧くて完成度高いよ!

ニコール・ホロフセナーといえば『ある女性作家の罪と罰』『おとなの恋には嘘がある』も好きだし、キャサリン・キーナー、フランシス・マクドーナンド、ジョーン・キューザック、そしてジェニファー・アニストンが長年の友だち(!)っていう『セックス・アンド・マネー』も地味に細部が忘れられない。断固髪を洗わないマクドーナンド、化粧品売り場渡り歩いてサンプル集めたりチューブの残り絞り出したりするアニストン、疎外された夫にできた男友達の男らしさを排した付き合いとか。

Amazonで『地球は優しいウソでまわってる』観た。ニコール・ホロフセナーは中年のささやかで複雑なドラマを書くのが本当に巧くて好き。世界が崩壊しそうな時に、他人にすれば小さな世界の他愛ない問題だけど、その一つ一つが大切に描かれるのはセラピーみたいなもので、きっと無駄でも必要な時間だから。邦題の通りといえばそうだけど、人を顧みない本音が無闇にもてはやされてしまう風潮へのアンチテーゼと思えて、地味によかった。

10月恒例JGJの31日間31ホラー、今日のおすすめは『CURE キュア』!あまりに怖すぎそうだから私は観てない…

フラナガンの秋はこないけど、今シーズンも無事に第12回JGJおすすめホラー映画マラソンが開幕しました。1本目は例のオズ・パーキンズのLonglegs!

気になってた『マダム・ウェブ』観た。良く出来てると思う部分ともっさりして垢抜けない部分の落差があるけど、私は好きー。人助け映画!基本スパイディ・ユニバースはみんな好きだし、特にこれはダコタさんがガールズの師匠、リーダー役にカッコよくハマっててとてもよい。救急車とかキャブの実用性(人を乗せるためにある)と、オシャレしてないのにオシャレ(何故かメイクはバッチリ)なダコタさんの組み合わせ!格闘技でなくカーアクションなのも、その方が似合う。
しかしアダム・スコット、シドニー・スウィーニー、タハール・ラヒム、エマ・ロバーツ、ゾーシャ・マメット…個人的によく見るユニバース(何と言ったらいいのか、マイ次元での常連的な人たち?)の詰め合わせで、ここに集まるか?って、それこそデジャヴを見るみたいなキャスティングだった…!

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