発売されなかったもののゲーム界に大きな影響を与えた作品っていくつかある気がする。2010年代のゲームシーンに多大な影響を与えた『SILENT HILL』体験版『P.T』。2Dドット絵と3Dグラフィックの融合の完成形を予告で叩きつけたはずが、制作が伸び続けミソジニックな発言でみんなをがっかりさせ、HD2.5にお株を奪われた『THE LAST NIGHT』。発売もされてないのに予告だけで大量のフォロワーを作り続けてるボディカムゲーム『Unrecord』。決して影響は大きくないものの一部の人間を呪い続ける『ヴェルサス13』。こうやって並べるとみんな結構マッチョなゲームっぽいのが不思議なところ。ちなみに私はヴェルサス13の魔法的な王権の象徴としての東京都庁という像がすごく皮肉めいてて今でも好きです。
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李琴峰の記念すべき第10単行本『言霊の幸う国で』で、書影公開&予約受付中!
書き下ろし1000枚の入魂の大長編。
私は自分を殺す覚悟でこの作品を書きました。
決して読んでいて楽しい作品ではありませんが、後世がこの時代を振り返り評価する際に参照しなければならない書物になると思います。
これは時代に打ち込む楔であり、歴史の法廷に提出する陳述書です。
社会的な問題を決して個人的な問題に矮小化しない、時代の記録にして、怒りの文学。
「そうですよね、文学で怒っていいんだ。文学シーンも社会。差別に抵抗し、みんなで仕事をするんだ。李さんが仕事をし続けてくれることは、すべてのマイノリティにとって希望になる!」
――山崎ナオコーラ(作家)
「記録せよ。記録せよ。記録せよ。私たちの生を。私たちの死を。私たちを憎むものらの醜い姿を。そして、私たちが何者であるかを。」
――高井ゆと里(哲学者)
プライドってなんだろう。どこにあるんだ。https://www.47news.jp/11055580.html
先月、関西学院大学の公開研究会に呼ばれて行った講演が毎日新聞で記事になりました!!!めちゃくちゃ力の入った記事を書いていただきました。
SNS上で飛び交うあやふやな言葉から、なんとなくの不安や恐怖をかきたてられる人も多いかと思いますが、どうか地に足のついた議論と思考が社会に一般化してほしいと思います。(有料版記事です)
https://mainichi.jp/articles/20240607/k00/00m/040/098000c
BT SCP Foundationのwiki(英語版)は、
「6年前の今日、SCP WikiはLGBTQIA+の作家、アーティスト、読者、ファンたちとの連帯を示すため初めてプライドのロゴを掲げました。とてつもないバックラッシュ(賛同しかねる)がありましたが、私たちは最後までプライドのカラーをはためかせ、2020年以来誇りをもってこの運動を続けています。
私たちは、ユーザーが自分らしくあることに誇りを抱き、ジェンダーや恋愛指向のアイデンティティで他者からジャッジされることなく安全でいられるコミュニティを育てたいと思っています。私たちはすべての皆さんにSCPに歓迎されていると思ってほしいです」(リンク先冒頭の拙訳)
https://scp-wiki.wikidot.com/pridefest
ということで、LGBTQIA+キャラクターを書いたり描いたりしてみんなで盛り上がろうということらしい。
ライター/アーティスト/クィア/フェミニスト/CG/デザイン/ゲーム/VR/3Dプリンター/各種雑誌やWebメディアに寄稿 https://linktr.ee/spiralginga