2023年1月31日(火) 池袋演芸場昼の部へ。何の目当てもなくただ行くつもりでいたけれど、当日の朝に代バネが白鳥師匠と知る。じゃあ、なおのこと行かなくては!と勇んで一番に並んで(^^)入る。前座さんと扇辰師匠以外は全員新作という珍しい番組。初聴きの方も多くて新鮮だったし、それぞれ個性的で面白かった。客の入りはそれほとでもなかったけど、最後に思わぬ一体感も生まれて、とてつもなく楽しかった。行ってよかった。ほんとによく笑った。

【池袋演芸場 正月下席昼の部千秋楽】
前座 十 八「道灌」
落語 青 森 「シャンプーとコンディショナー」
落語 れん生 結婚式のスピーチの新作
落語 きく麿 「寝かしつけ」
ウクレレ漫談 ウクレレえいじ
講談 茜「今佐の恋の物語」
落語 天どん 幽霊が出てくる新作
~仲入り~
落語 花いち「土産話」
落語 扇 辰「お血脈」
奇術 アサダ二世
落語 「それいけ落語決死隊 コロナ退治の巻」

とくに印象に残ったのは……

青森「シャンプーとコンディショナー」
初聞き。マツキヨで同じかごに入れられたシャンプーとコンディショナーの純愛物語。ビオレUのおやじもいい味出している。発想が面白い。
(つづく)

 
(つづき)
きく麿「寝かしつけ」
なぜいままで出会わなかったのかと思うくらい、好き! いやー、また見たい聴きたい。歌うまい。歌楽しい。

茜「今佐の恋の物語」
白鳥師と同期とのこと。かつて式根島で水着で一緒にお風呂に入っていたら、地元の人に「双子ですか?」と聞かれたらしいが……たしかに似ているかも(ごめんなさい)。

花いち「土産話」
ご近所同士の旅行土産のやり取りに秘められたルールに気づいた主婦、土産合戦を止めるべく直談判に出向く。視点が面白かった。

白鳥「それいけ落語決死隊 コロナ退治の巻」
これ聞けてよかったー。馬鹿馬鹿しい噺ではあるけれど、いま置かれた状況と響き合って、ところどころ涙が出そうになったよ。

舞台は、さらなる手強いコロナ変異株が登場し、街が3年間ロックダウンされている近未来。不要不急の外出は禁じられ、もちろん生の落語会なんてご法度。池袋演芸場に至っては入口にバリケードが築かれて中に入れない。落語ファンは隠れキリシタン並みの弾圧を受けながらも、落語決死隊となって、誰にも気づかれないように闇落語会を開催する。(つづく)

 
(つづき)
45歳独身のふたりの女子、ジャニーズファンを装いつつ、闇の三三独演会に参加すべく家を出るが、落語ファンを取り締まる警官や、闇落語会の会場をジャックしようとするガチムチの白酒ファン、さらには女流落語家にしか興味のない高齢おじいさんファンなどが次々に現れて妨害する。が、ふたりはなんとしても生の落語を聴きたいという一心で、あの手この手で妨害を撥ねのけ、ついに池袋の地下街(じつは池袋演芸場につながっている)での闇・三三独演会へ。ところが三三がかけたのは、白鳥の「流山動物園」。柳家の古典はどうした? それでも、三三も客もみな笑顔。生で聴ければ古典でも新作でもいいんだよ。やがて人類にとっての死神たるコロナウイルスの権化が現れ……という話。

最後にはそのコロナウイルスを退治するため、死神を追い払う呪文「あじゃらかもくれん きてれっつのぱー!」を会場のお客さん全員でカメハメ波を放つようにして、高座上で白鳥師が持った座布団にぶつけ、コロナはめでたく退散。こう書くとナンジャラホイだけれど、最後はなんだか不思議な一体感と、本当にコロナをやっつけたかのような爽快感があふれちゃって、温かく晴れやかな気持ちになったよ。白鳥さん、ありがとう!

(やっとツリーにするやり方がわかった。遅い^^)

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@torajiyama [「あじゃらかもくれん きてれっつのぱー!」を会場のお客さん全員でカメハメ波を放つようにして、高座上で白鳥師が持った座布団にぶつけ]←ソレは盛り上がるわ!🤣

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