タイトルを失念したが、しばらく前に英語話者による小説の書き方の本を、「邦訳で」読んだ。
これが日本人にとってはかなり訳の分からぬ内容になっている。
内容よりもそのことの方が印象的だった。
英語のリズムや音が、文章表現においていかに重要であるかを、名著を引用して述べている。小説を書いたらそれを音読して点検しろと勧めている。
なのに本著で書かれているのが日本語で原文が無いため、どこが美しいのか、或いはどこが心に響くのか一切伝わらないのである。邦訳だから仕方がないとは言え原文を併記した方がいいと思った。
この本から学んだことは一つ:
英語のように、視覚情報よりも「音」が重要であるような言語の邦訳本を読む場合、(その意味において)原著と全く異なる読書体験になっている可能性が高いということだ。
あとは…新聞記者は同じ表現の連続を嫌うという記載があり、これは国が違っても変わらないのだなと笑った。
これでまた色々と考えさせられたので、よかったと思う。
おすすめの本を聞かれたときに、好みのほかにどの程度相手が読みたいと思っているか、興味の度合いを推しはかることは大事だと思う。
それにプラスして、本人のマインドセットや人生観などがどういうものなのか知りたいように思った。
読む本の選択は、その人がどういう人間でありたいかということの反映でもあると思う。これは老若男女に言えると考えている。
"You are what you read."という言葉は読書好きの間でよく使われる。
それだけでなく、"What you read is you DECIDING what kind of person you want to be."という風に思う。
前に生物多様性条約に関して専門家の話を聞いた際、ドイツ人の自然観に関して教えてもらったことがあるがあいにく今思い出せない。
後でノートをひっくり返してメモを探すのを忘れないために、ここに投稿しておく