上岡さんの霊能者やUFO肯定派への批判は、オカルトブームの頃に対立の構図でショーを行っている中で、ややリアルファイトをしていた(事に本人の自覚があった…けど過剰になっちゃう)タイプ
同属性に松尾貴史さんとか、あと最近だとアンガールズの山根さんがラジオで島田秀平さんに対して理詰めしていってほとんど笑いが起きなかったやつ…とかと似た代物
端的に言えば「自分の大人げなさ」を面白さにしている部分が比重として大きいと思います。
対して、有吉さんはもっとプロレス的かつキャンセルカルチャー前提の見世物的。オカルトじゃなくて、その延長線上のスピリチュアル的な領域を携えている"人物批判(いじり)"なので、もっと内省に迫っている。というか、逆を言えば「占いなんてファンタジーに決まってるじゃんw」という共有を観客視聴者と踏まえた上での論破コント。「占い師以外の全員の大人げなさ」を背負って、その代表者として面白いトークをしている。過激なファンや陰謀論いじりとかも。
これは、伊集院光さんが心霊番組を「蜂の入った箱」に例えていた話や、東野幸治さんが「オーラの泉」に終始ニヤニヤしながら半分乗っかってゲスト出演していたやつとかと同じラインの批評芸だと思う。
ただ、この話はスピリチュアル側も"芸"でやってるという構図が大事なわけで、なので有吉さんや伊集院さん東野さんは領域を選んで行っているのだと思います。
このノリ自体が、もっと広い場所で参加人数も増えて大規模コンテンツでやっていきましょう!ってなってきたら、
それはもう
「占い師叩き」という新しいスピリチュアル
になってしまっている状態なんだと思います。