ひかきみ道長を愛したメンバーたちのそれぞれ
さすがに倫子にも賢子のことは言えんわな。道長は死にそうだし、倫子に疎まれたら失職してしまう。
まぁ……彰子の大のお気に入りである藤式部の娘が、内裏でブイブイいわせて「光る女君ですもの♪」なんっつてたら他の女房からも疎まれそうではある。
道長のやり方に泣いて怒っていた彰子、道長のためというよりかは一条や姉妹兄弟たちのためにだろうけど、結局兼家から続くやり方を選ぶの切ないな……
倫子
Twitterの感想見てて、そうじゃんひかきみ道長は出家してるのに「妾になってくれぬか?」ってわりと無茶言ってたね倫子。
「藤式部で出ていっちゃって出家したんだから、藤式部が妾になってくれるなら還俗するやろ」って思ってのことなら、さすが倫子さま全部お見通し丸わかり案件だけど、道まひ因縁マウント(まひろにそのつもりはないだろうので作劇上)おみまいされてうやむやになったからな……。
さすがに「彰子のことまで弄んで……!」の怒りで取り下げたんだろうか。まひろ、かなり「えっ?俺またなんかしちゃいましたかぁ?」過ぎて草も枯れる。
考えても詮無きこと……。
布団の外に出ている手を見て、「あぁこれは自分ではなく藤式部を求めていたんだな」って思いながら※手を布団の中に入れる倫子ってのがさ、萎える意味でエグいよなぁ……。
※は仮定だけれど、あの文脈なら倫子はそう思うんでないのか。
自分にではなくまひろに向けて伸ばされたであろう手を、「残念。藤式部もわたくしも明子様もおりませんでしたわね」と皮肉をこぼすでもない。
倫子とボーイズグループに愛されゆるされ、ちやほや甘やかされて他界しましたなぁ、ひかきみ道長。
ひかきみ道長を愛したメンバーたちのそれぞれ
明子は呪詛パワーの才能を披露したところが最高潮なのもったいなかった。
ご都合力技オチではあるけれど、子らに対して「あなたたちを産んでよかった」を言えていたのはよかった。カリナ・ブラウンか?
(こいつダメだわ……)と道長に対して心が離れていく過程も描かれていたし、「殿は冷たい方だけれど」って言えてたし。
倫子はそれすら言わせてもらえなかったからな……。
道長からしたらもうこれ以上はない最高のビジネスパートナーだったじゃん。道長のためにあんなにまひろに対して折れて折れて折れて、臨終の時にもそばにいられなくて、本当に倫子の描き方よ……。
公任くんのように泣いて喚いて恨み言も言えず、道長の心からの労りや感謝も伝えられず、どういうことなの……。
「私より殿と深い仲なのなら、お前も死に近づいていく殿を見て苦しめ」の思いもあったとしたなら、それはそれで倫まひ情念関係性としてはありなのだが、まひろはああだし、倫子さまも素で「殿のため」って感じっぽいからな……かなしみ。
それにしても公任くん、じわじわ来る。前回のあれ、言いたいのたぶん行成くんじゃね?「あなたのためにここまで!自分はここまでしたのに!」って。
みんな、ひかきみ道長のどこにそんなに心惹かれたの?なんで?