虎に翼の感想、別所から引っ張ってくるの巻2
涙も出ない「葬式」回……。
自分が慣れてる浄土真宗の葬式にあてはめるけど、行李に六法しまうシーンのあれ、出棺前の「最期のお別れ」の構図じゃん……。
穂高先生が女子部の教室で寅ちゃんの手紙を読むシーン、訃報を受けたシーンにしか見えなかった。
葬式だった……。女性(弁護士)たちが次々と倒れ、死屍累々の山が見えるようだった。
でも昨日の穂高先生は、そうやって屍を積み上げて、誰かがいつかその先に辿り着くって言ったんだよ……。
屍の山のふもとで、佇んで見送るしかできないよねさんのつらさ、力尽き心を折られた寅ちゃんの苦しさよ……。
溺れて沈んでしまう前に「しにたくない」って、よねさんが差し伸べていた手にしがみついてほしかったけど……寅ちゃんは寅ちゃんで背負い込みすぎてて、とてもじゃないけど「よねさんまで沈めるわけにはいかない」って思ってたろうし……。
「どうすればよかったの?」はあれ、よねさんも思ってたと思うよ。「あたしが自分を曲げてでも弁護士になっていればよかったのか?」って。
鏡写しのような寅よねちゃんが身を刺すようにつらく、同時に「君らめっちゃロマンチックだな!」と思う自分もいます……。