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生命の危機を感じたこと、あとで考えるとあれは紙一重だったということなら何度かあるが、生命の危機を現在進行形で感じたのは、学部時代に大酒飲んで、しかも何を狂ったか手近にあるものは栄養ドリンク(差し入れで数本あった)でも醤油でもなんでも一気飲みして、寝ておきた次の日は死ぬのではないかと思った。死ななかったが。

白金懐炉なる携行用の暖をとる道具、少年の日に胸をときめかせて読んだ忍術本にあった「銅の火」に似ている気がしてきた(仕組みはだいぶ違うだろうけれど)。金属の筒の中でゆっくりと燃焼が起きて懐炉となるばかりか、ライターやマッチのない時代に、放火や爆破の点火に使う火を取り出すこともできるというやつ。

660ccの軽自動車、所有したことはいちどもないが、経済性に優れ、取り回しがよくて日常生活には必要十分な性能を持つのはよくわかる。が、もし次の車を軽自動車にするなら、トールワゴンなどではなく尖ったやつにしたい。ジムニーかコペンかだが、冬にコペンはまずそう。ものも積めないし。

漫画『GUNSLINGER GIRL』では、殺人現場に残されたSIG SAUERについて「ドイツ製の銃はめずらしいな」と捜査官がつぶやくシーンがあるが、ベレッタはじめ優秀な銃器メーカーがあり、自国製品を誇り、ドイツ製品をありがたがる心象がないのならば、そんなにドイツ製のチャカは目にしないのかも。

ファミリーコンピュータのマイク、ゲーム『爆笑!人生劇場』の歌唱コンテストで歌う(というか息を吹きかける)のに使った記憶しかないが、あれは何らかの音量を検出したかしないかだけの反応しかしないらしいので、まあ、息を吹きかけるのでよかったのだろう。

戸籍謄本、海外に行くときに印鑑と共に必ず持って行く非常用品のイメージ。

オールシーズンタイヤ、日本の北国の凍結路面ではあんまり効能がないような。

父は「死んだら故郷の漁業集落の沖に散骨してほしい」と言っているが、チャーターする船が手配できるか、沿岸からどのぐらい離れれば海洋投棄が許されるのか、骨はどのぐらいまで砕けばいいのか、粉砕も業者がやるのか(自分ではさすがにしたくない)、などなどハードルが高そうな。

在宅で死ぬと警察が来て取り調べされたりとてもめんどくさそうな。

私は別に車好きではないし、ましてや知識も関心も大してないが、足として買う車はセダン以外は「コルホーズに芋を掘りに行く車」に見えて仕方がない。ありていにいうと恥ずかしくて乗れない。が、いまの世の中、セダンにこだわる方が理解できない奇人の部類なのだとは思う。

タクシーに乗ることはあんまりないが、ここいらを走ってるタクシーはまだまだセダン型のコンフォートが多いように思える。大々的にプリウスを使ってる会社もあるが、しかし後部座席の乗り心地はどうなんだろう。

タクシー専用車の日産クルーを自家用車にしたいと思っていたこともあるが、今日だとタクシー専用車はトヨタ・ジャパンタクシーか。あれはさすがに荷物や客を運ぶことに特化したデザインすぎて、ミニバンをコルホーズに芋を掘りに行く車に見えるからとして忌避してる私の琴線に触れるわけはなく。いっそ、仕事車ということでプロボックスやサクシードにするべきか。それに家族を乗せるとか、気分はもう流れついた中古車を買った途上国だ。駐在員時代によくみた光景。

電話の記録性のわるさはいかんともしがたく、録音には一工夫要り(近年のスマートフォンは不可思議な法理論により自動録音アプリをほぼ使えないのもあり)、録音したところで聞き返すのに時間がかかり、文字起こしも同様(文字起こしソフトもあるがチェック・手直しには時間がかかる)。電話によいところがあるとしたら、せいぜい相手が致命的なことを思わず口走るぐらいだが、それとて使い出はあんまりないし。

知っている人が右足のアキレス腱を切ったのだが、つま先の上下させる足首の運動は禁忌らしく、自動車運転ができなくなったそうな。アキレス腱はちょっとしたことで切れることもあるが、右足となると天離る鄙では予想以上に不自由になるっぽい。天涯孤独だとメシも食えなくなるのでは。

「できない」と言うなという企業文化はインチキを生むが、「知らない」「わからない」と言うなみたいな企業文化はより破滅的なインチキを生む気がかなりする。

車を走らせていたら、曇り止めのエアコンの風に吹かれながら、フロントガラスの内側を蛾が飛んでいた。一瞬の乗り降りのときに入り込んだか。これは吉兆に違いない。

子供の頃は提灯を持って練り歩いて家々を訪問する行事があったが、松明を持って呼び鈴を押したらかなりの威嚇になりそう。

松明を持って往来を歩く行為は、なんらかの罪に問われるのだろうか。軽犯罪法の火気濫用はどうだろう。あるいは放火予備の疑いをかけられるだろうか。

賃貸アパートの空室、もとの住人が戻れないようにしているのか追加の南京錠が掛かってる部屋もあれば、そもそも鍵もかかっていない部屋もある。不動産屋に内見につれていかれて、びっくりすることもある。

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