良かった。
[徐京植コラム]真実を語り続けよう ― 連載を終えるにあたって
登録:2023-07-07 09:44 修正:2023-07-07 11:16
最後に、エドワード・サイードの言葉を思い出しておきたい。(なぜ1967年以降、政治的実践の方向に進んだのか、という問いに対して)「パレスチナ闘争が正義について問いかけるものだったからです。それは、ほとんど勝算がないにもかかわらず真実を語り続けようとする意志の問題でした。」(『ペンと剣』)
私たちも、勝算があろうとなかろうと「真実」を語り続けなければならない。厳しい時代が刻々と迫っている。だが、勇気を失わず、顔を上げて、「真実」を語り続けよう。サイードだけではない。世界の隅々に、浅薄さや卑俗さと無縁の、真実を語り続ける人々が存在する。その人々こそが私たちの友である。(引用)
これも今また読まれてほしいテキストだと思った。
徐京植氏の白バラ抵抗運動とドイツへの回想。
「何よりも文化民族にふさわしくないことは、抵抗することもなく、無責任で盲目的な衝動に駆りたてられた専制の徒に「統治」を委ねることである。現状はまさに、誠実なドイツ人はみなみずからの政府を恥じているのではないか?」
(文中引用された白バラ抵抗運動のチラシの文言)
ナチスドイツ時代、その連盟国だった大日本帝国。揃ってまた同じ過ちを犯そうとしているとしか思えない今(日本はドイツのように反省を経ていないという違いはあるが)、白バラ抵抗運動と出会い直すことは重要かもしれない。
https://japan.hani.co.kr/arti/culture/15669.html