ちょうど山本浩貴先生の「現代美術史」を読んでいる時に、こんな魅惑的な講座がーーーーー。しかも大好きなNadiffー。そして、普通に考えたら安いけど今の私には受講料が…ウッ(泣)
http://www.nadiff.com/?p=31387
だそうです。興味のある方はぜひ。
https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/28191
ルース・ベネディクトの「レイシズム」もそうだけど、アメリカは(というかどこも普通なのかと思うけど)、徹底的に日本文化や価値観やマインドを調査して戦争に臨んでたんだよね。
戦争はもうしなくていいけど、こう冷静に敵を知る努力みたいなものが本当に育たないですよね。
「現代美術史」読了。今読めて良かった。ギリギリ間に合った感じがする。時空と国境を行き来して「終章 美術と戦争」で終わるのもとても良かった。出たのは大分前だけど、残念なことにとても響くタイミングとなってしまった。
リーフェンシュタールを批判したスーザン・ソンタグの「ファシスト芸術は屈服を栄誉とし、無私を称揚し、歯を美化する」という言葉と、それを引いて「戦中と戦後のリーフェンシュタール作品を貫通する、『そこにある有害なイデオロギーを抜き捨てて、その【美的】特性のみを残すというトリック』を白日のもとに晒します。その透徹した眼差しは『美しい』芸術作品の背後に蠢く(意識的、無意識的な)政治的イデオロギーを冷静に見極めることの重要性を訴えます。」と、この項を閉じた山本浩貴氏に「透徹した眼差し」を感じる。
山本のどか氏との共著はまだ読めていないのだけど、こちらを先に読めてよかった気がする。
間違えた。ルース・ベネディクトは「菊と刀」の方だ。あれですら「日本スゴイ」に変換されちゃう人たちがいたから、なんかこう根本的なとこでもう学び取れないというか。
(レイシズムの方も軍事研究の賜物ではあるのですが)