ちょうど山本浩貴先生の「現代美術史」を読んでいる時に、こんな魅惑的な講座がーーーーー。しかも大好きなNadiffー。そして、普通に考えたら安いけど今の私には受講料が…ウッ(泣)
nadiff.com/?p=31387

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山本浩貴先生の「現代美術史」何が面白いかって、「美術史」という視点で、美術史以外の歴史、人びとが置かれた状況、当時の価値観や空気を織り込ませ繋げているところ。
美術にあんまり興味なくてもおもろいのではないかと思う。その先生の講義ならそりゃ面白かろうと期待。
ちなみに「近代美術館鷲部門」を知れてよかった…。最高。

引き続き、通勤の合間に山本浩貴先生の「現代美術史」を読んでいるのだけど、最高に面白い。知っているはずの歴史の事象もまた違う刺さり方をしてくる。
序章からずっと、各章が響き合う構成になっていて、面白い授業を受けているように入ってくる感じです。

脱植民地&帝国主義を掲げて、今も生き残るそれらを叩き壊すには、それを訴えてきたアーティストたちの活動を追うことも大事な手がかかりになりそう。

ルース・ベネディクトの「レイシズム」もそうだけど、アメリカは(というかどこも普通なのかと思うけど)、徹底的に日本文化や価値観やマインドを調査して戦争に臨んでたんだよね。
戦争はもうしなくていいけど、こう冷静に敵を知る努力みたいなものが本当に育たないですよね。

間違えた。ルース・ベネディクトは「菊と刀」の方だ。あれですら「日本スゴイ」に変換されちゃう人たちがいたから、なんかこう根本的なとこでもう学び取れないというか。
(レイシズムの方も軍事研究の賜物ではあるのですが)

「現代美術史」読了。今読めて良かった。ギリギリ間に合った感じがする。時空と国境を行き来して「終章 美術と戦争」で終わるのもとても良かった。出たのは大分前だけど、残念なことにとても響くタイミングとなってしまった。

リーフェンシュタールを批判したスーザン・ソンタグの「ファシスト芸術は屈服を栄誉とし、無私を称揚し、歯を美化する」という言葉と、それを引いて「戦中と戦後のリーフェンシュタール作品を貫通する、『そこにある有害なイデオロギーを抜き捨てて、その【美的】特性のみを残すというトリック』を白日のもとに晒します。その透徹した眼差しは『美しい』芸術作品の背後に蠢く(意識的、無意識的な)政治的イデオロギーを冷静に見極めることの重要性を訴えます。」と、この項を閉じた山本浩貴氏に「透徹した眼差し」を感じる。

山本のどか氏との共著はまだ読めていないのだけど、こちらを先に読めてよかった気がする。

訂正
山本のどか氏➡小田原のどか氏
大変失礼いたしました。

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