「日本人におすすめの本(植民地主義について)を教えてください」と知人(民族的マイノリティ)に聞いてみたら「日本人に読ませたい本などありません」と返された。確かにこの方のメッセージはいつも同胞へ向けている。ちょっと語気が荒く、強すぎる表現が多いけど、心で聞けば優しさに溢れている。いくら手を払いのけられようとも何度も何度も同胞へグーっと手を伸ばしている。日本人へ伝えたい言葉などもうとっくにないのだ。

いつだって辿り着く前に転ぶ。
肝心なことを言う前に疲弊する。

「日本人に読ませたい本はない」
そう言い切ったあの人は、どれだけ傷ついてきたのかな。諦めたくない気持ちと、羨ましさが交差する。

フォロー

ヨーロッパがくたばろうと、生きながらえようと、彼〔ファノン〕にはどうでもいいことだ。だからこそ彼の書物はスキャンダルをまき起こすのである。そしてもし君たちが、さもおどけて困ったように、「ひでえパンチをくわせやがる!」と眩くならば、君たちはこのスキャンダルの真の性格に気づいていないことになる。なぜならファノンは、君たちにいささかも「パンチをくわせ」ようとしてはいないからだ。彼の書物──他の人びとにとっては燃えるように熱いこの書物──も、君たちに対しては冷えきっている。作者はしばしば君たちについて語っているが、決して君たちに語りかけようとはしていないのだ。(サルトル『植民地の問題』、p.64)
QT: fedibird.com/@ryukyuancoin/112
[参照]

コイン  
「日本人におすすめの本(植民地主義について)を教えてください」と知人(民族的マイノリティ)に聞いてみたら「日本人に読ませたい本などありません」と返された。確かにこの方のメッセージはいつも同胞へ向けている。ちょっと語気が荒く、強すぎる表現が多いけど、心で聞けば優しさに溢れている。いくら手を払いの...
ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。