自死してしまった漫画家さんの気持ち、つらすぎる。 に書くといろいろ問題ありそうなんでこっちに書くけど(長文)、
先の小説本の際に、メディア化ではないが似たようなことがあって。編プロに原稿を改ざんされて、写真にはまったく関係ない自社の宣伝みたいなキャッチを入れ(しかも間違った知識)、著作権者のところにプロデューサーが自分の名前を入れてきたので、ブチ切れたことがあった。自身の作品を許可なく愛なく踏み台として改ざんされるのって、本当に本当に自分自身が殺されるくらいにショックなんよ…。
このニュース、あの編プロはなーんもお感じないだろうなあ、とわかるのがこれまた絶望でな。ドラマ制作班は「やっちまったな」くらいな感覚だと思うよ…。絶望。クリエイターの心を守る、なにがしかの相談システムがあればよいよぬ。
吉本興業に限らずだけど。いわゆる芸人や芸能人って、社会の倫理とか規範に反発する文化の中で10代20代を生きている。今回のことについて多くの芸人が松本氏を擁護するのも、そういった事情があるのでは。彼らは、それがなぜ悪いのかが本気でわからない。
それが通用していたのは昭和までで、しかし、その頃に芸人になった衆は見本が倫理と逸脱してるのしか居ないし、ましてや吉本興業は弟子入りではなく養成学校。粋な遊び方、ヤクザとの距離の置き方、素人と玄人の違い、責任の取り方を教えてくれる師匠もいない。
ダウンタウンのお二人は第一期生ですし。大先輩の指導も受け付けなかったそうだし。最初から怖いものがなかったのよね。これは芸人にとってめちゃくちゃ怖いしでかいリスク。
今からでも遅くないから、企業としてコンプライアンスをはじめとした教育を受けられるシステムを作らないと、芸人も芸能人もわからないまま間違いを起こしてしまうのでは。反発するのなら、時代を正しく読み取る能力も必要だと思うのよ。そんな芸人のお話の方が面白いしね…。
都内在住の江戸関連文筆業。落語とか山東京伝とか三遊亭圓朝とか原稿の進捗の報告とか。小説第二弾を今年の冬の出版に向けて書いてます。事典も出ます。間に合え。